夏の岩手大会2連覇中の花巻東(岩手)で4番に座る水谷公省外野手(3年)が、代替大会となる令和2年夏季岩手県高校野球大会に向けて完全燃焼を誓った。横浜隼人高(神奈川)で監督を務める父・哲也さん(55)の言葉を胸に、夏の県3連覇を狙う。

 悔しさも力に変えて、最後の夏に頂点を目指す。「自分たちの代で監督さんを甲子園に連れていきたかった」と夏の甲子園中止にショックを受けた水谷だが、「複雑な気持ちのまま練習しても中途半端になる」。練習時間も通常に戻り、現在高校通算31本塁打の打撃に日々磨きをかけている。

 父の言葉が胸に響いた。夏の甲子園中止が発表された先月20日夜、哲也さんから連絡があったという。「ピンチこそチャンス。個人もチームも、目標をしっかり立ててどうとらえていくかが大事」。苦しい状況のときこそ真価が問われる、という言葉に気持ちを新たにした。

 父と甲子園で戦うことはかなわなかったが、今の目標は夏の県3連覇。戦前は1927―29年の福岡中(現福岡)が達成しているが、戦後では初となる偉業に挑む。水谷は「練習で最高の準備をして大会に臨みたい」と力強く宣言。まずは遠野緑峰との花巻地区予選(7月4日、花巻)に全力を注ぐ。(有吉 広紀)