<深掘り。>1日も早い野球観戦を-球場周辺の今

#野球場観戦を待ちわびるファンへ―。 6月19日に開幕したプロ野球。チームだけでなく、プロ野球支えるさまざまな人たちが、それぞれの思いで異例のシーズンを迎えている。「球場周辺の今」としてルポする。

ユニホームのクリーニングを担当するオートランドリータカノ(本社・仙台市)の奈良智行さん(58)も、異例のシーズンを過ごしている。全12球団と取引があるが「メーカーさんも、我々のような業者も球場の出入りは必要最低限になってます」と影響が及んでいる。通常は試合当日の朝に納品、試合後に回収という流れも変わった。「試合後に選手が全員帰宅してから回収に行って、深夜4時ぐらいに納品してます」と接触を避けている。

自粛期間中は事務作業が中心になっていた。「今後の日程を何パターンか予測して予定を考えたり、来季のキャンプの段取りとかをしていた。工場もストップしているところもあったので、休みを取ったりですね」と日常が一変した。シーズン中は基本的に車移動。昨年は開幕後の3月から10月末までで4万5000キロを走破した。「野球のシーズン中は休めないんですが、休み過ぎて調子がおかしくなる。体調も逆に悪くなりますよ」と苦笑いする。

ようやく19日に開幕。クリーニング業務も再開したが「通常は洗剤に除菌効果があるし、乾燥機は高温なので菌は飛ぶんですが、安全策として工場では使い捨てのビニール手袋とマスク着用、アルコール消毒を徹底している」。プロ野球を支える職人たちもコロナと闘っている。【為田聡史】