巨人の戸郷翔征投手(20)が22日、先発する23日の広島戦(東京D)で歴史的な先発1勝をつかむ決意を示した。高卒2年目以内で開幕6戦目までに先発して白星を挙げれば球団4人目。昨季はリリーフでプロ初勝利を挙げた右腕は「自分の投球をして勝ちにこだわりたい」と闘志を燃やした。昨年まで5年連続負け越しと苦手としている相手との初戦。開幕から3人連続で先発白星のいい流れに乗り、チームをさらに勢いづける投球を誓った。

 待ちに待った初陣を前に、戸郷の言葉も自然と熱を帯びた。カード頭となる23日の広島戦(東京D)で先発を任された右腕は「初戦を大事にして、しっかり1年間ローテーションを守れるようにしたい」と期待に応える覚悟を示した。練習試合最終戦・16日のロッテ戦(東京D)では5回1安打無失点と快投。満を持して今季初マウンドに上がる。

 高卒2年目以内で開幕ローテ入りしたのは、球団では87年の桑田真澄以来33年ぶりだ。桑田は戸郷と同じ開幕4戦目の4月14日・ヤクルト戦(神宮)で先発。この試合で白星を挙げると、最終的に15勝6敗、防御率2・17で最優秀防御率のタイトルをはじめ、沢村賞、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞などを受賞する大活躍でリーグ優勝に大きく貢献した。通算173勝を挙げた大先輩の印象を「巨人軍の偉大な代表的な投手。コントロールが抜群で、少しでも近づける投手になりたい」と話し、同じ系譜を継ぐ決意だ。

 高卒2年目以内で開幕6戦目までに先発し、白星を挙げれば球団4人目の快挙となる。昨季はリリーフでプロ初勝利を挙げた右腕に、宮本投手チーフコーチも「今年は若手の中で一番期待している」と大躍進を望む。ここまで先発に3人連続で白星がついており、いい流れにも乗って歴史的な先発1勝をつかみにいく。

 広島は昨季まで5年連続負け越しと苦しめられている相手。この日、最終調整を行った戸郷も「切れ目のない、得点力の高い打線だと思います」と主砲・鈴木誠を中心とした赤ヘル打線を警戒している。それでも「自分の投球をして勝ちにこだわりたい」と真っ向勝負を宣言。“鯉たたき”で最高の船出を飾る。(河原崎 功治)

 【VTR】◆1987年4月14日 ヤクルト2―11巨人(神宮) 巨人先発の桑田はカーブやシュート、スプリットなどの変化球を自在に操り、7回まで無失点。8回はレオンに適時打、9回は広沢にソロを許すも146球で8安打2失点完投。打線も初回に篠塚、クロマティの適時打で2点を先制すると、7、8回には4点ずつを加え、18安打11得点と大量援護した。