広島の遠藤淳志投手(21)が22日、東京都内の大田スタジアムで投手残留練習に参加。プロ初先発初勝利へ意気込みを示した。昨季までは中継ぎだったが、オフに先発転向を志願。対外試合で結果を残し、開幕ローテを奪取した。25日の巨人戦(東京ドーム)で登板予定の高卒3年目は“カメレオン投法”でG打線を幻惑し、攻めの姿勢で白星をもぎ取る。

 表情には責任感がにじみ出ていた。この日、キャッチボールなどで約1時間の調整を終えた遠藤は「初めてなので緊張していますが、自分のやってきたことを信じて結果を出すだけ。しっかり勝負するところは勝負しながら、逃げのピッチングにならないようにやっていければ」と攻めの姿勢を示した。

 昨季はリリーフとして34試合に登板した。巨人戦は7試合。そのうち2試合は、いずれも2失点を喫した。「打たれている経験(印象)が結構強い。しっかり勝負しながら、低めに投げていければ、抑えられるとは思う。昨年の結果を意識することなく投げていきたい」と苦手意識の払しょくを掲げた。

 “カメレオン投法”でG倒を目指す。これまでは2段モーションでの投球を軸としていたが、6月4日の練習試合・阪神戦では通常モーションでの投球でタイミングをずらすなどして工夫を凝らした。「(今の投球は)いい形できていると思う」と手応えはある。通常よりも素早く投げたり、緩急をつけることで打者に的を絞らせない。変幻自在の投球モーションで、強打者ぞろいのG打線を翻弄(ほんろう)する。

 同期の山口は昨年、初先発初勝利を飾った。また、21日のDeNA戦(横浜スタジアム)では初先発のドラフト1位・森下(明大)が7回無失点と好投した。「刺激になっている。同級生も先輩も結果を出しているので、自分も(流れに)乗れればいいですね」と意気込む。

 公式戦での最長投球回は4回。当然、先発として長いイニングを投げることが要求される。スタミナについては「特には心配していない。初回から飛ばしていきたい」とパワー全開を宣言した。

 先発への強いこだわりがあった右腕はオフに先発転向を志願。実戦で結果を残し、高卒3年目で目標の開幕ローテ入りを果たした。「自分の目標でもあった。新たな自分というのを見つけながらやっていければ」とシーズン最後までローテの座を死守することを誓った。21歳の若武者が力を存分に発揮し、初先発初勝利をつかむ。