現地時間6月21日に開催されたプレミアリーグ第32節、リバプール対エバートンの「マージーサイドダービー」は、互いに一歩も譲らずにスコアレスドローで決着した。

 この試合で注目を集めていたリバプールの南野拓実は、プレミアリーグ初先発を飾り、攻守に奮闘したが、前半終了後のハーフタイムでアレックス・チェンバレンとの交代を余儀なくされた。

 打撲の影響を抱えていたエース、モハメド・サラーに代わって抜擢されながら、目に見える結果を残せなかった南野だが、地元メディアの評価は上々だ。リバプールの有力紙『Liverpool Echo』は、寸評採点において及第点の「6」を付け、次のように評した。

「積極的にパスを受けて常に走り回っていた。ゴメスから奪ってフィルミーノのカウンターをセットアップしたことはエバートンをより困らせた」

 さらに英衛星放送『Sky Sports』も寸評採点で南野に「6」を付け、「サラーの役割を担っていたが、フィルミーノに近づきすぎたシーンも見られた。エネルギッシュで、何度か高い位置でボールを奪い返したこともあった」と高評価を記した。

 一方で南野の起用法に疑問を呈する声もある。

 リバプールのレジェンドで、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーは、自身が解説者を務めている『Sky Sports』の番組内で、日本代表についての持論を展開した。

「ミナミノは悪くない選手だが、3トップの一角にはふさわしくない」

 歯に衣着せぬ辛口な解説者としても定評のあるキャラガーは、今月18日にチェルシーに移籍することが決定したドイツ代表FWティモ・ヴェルナー(現RBライプツィヒ)の動向を引き合いに出しつつ、こうも続けている。

「ヴェルナーは獲られてしまったが、3トップの一角を担えるような人材を補強すべきだ。今日の試合では、サラーのように突破力を持った選手が不在だったことは興味深い点だった。今日の前線3枚のうち2人は守備陣の裏抜けよりも足下でボールを受けることを好む。それなのにサラーのように仕掛けることが好きなオリギじゃなく、ミナミノが起用されたことは不思議だった」

 百戦錬磨のレジェンドOBからは厳しい評価を受けてしまった南野。果たして、25歳の日本代表FWは、名誉挽回のチャンスを掴めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部