「ソフトバンク1-5ロッテ」(21日、ペイペイドーム)

 新天地で初めてつかんだ勝利の味は格別だった。楽天からFA移籍したロッテ・美馬が初先発し、5回を7安打1失点9奪三振で白星を挙げた。「勝ちがついて気持ちが楽になった。いいスタートが切れた」と笑みを浮かべた。

 移籍後初登板で重圧も感じていた。初回、先頭の栗原に二塁打を浴び「切り替えられた」と気持ちを引き締め直し、後続を断った。二回以降もフォークを低めに集め、要所を締めた。

 当初は開幕投手の予定だったが3月に左脇腹を痛めて登板日が変更。移籍先で苦しんだ中、心の支えは家族だった。この日は父の日。父親に感謝の気持ちを込めて手紙を送った。自身も昨年10月に長男が誕生。パパは「しっかり覚えてくれるまで第一線でやりたい」と自覚を示した。

 開幕前日に敵将の工藤監督が3連勝宣言し「何くそと思った。勝ち越せて良かった」と井口監督。昨季ソフトバンク戦3勝の“鷹キラー”美馬の奮闘もあって、開幕カード勝ち越し。チームに頼れるFA右腕が加わった。