「DeNA2-1広島」(21日、横浜スタジアム)

 ファンの大歓声は聞こえず、歓喜の輪も生まれない。それでも、DeNA選手らの表情には最高の笑顔がはじけた。宮崎が土壇場で逆転サヨナラ打。執念で開幕3連敗を阻止し、今季初勝利をつかんだ。

 1点を追う九回、クリーンアップが意地を見せた。ソト、佐野、ロペスの3連打で無死満塁。「連敗していたので、何とか止めようという気持ちで」。宮崎の放った打球は鋭く右中間を破った。

 本来なら抱き合い、もみくちゃとなって喜ぶ劇的なサヨナラ勝ち。だが、お互いが距離を取り、ハイタッチも交わすふり。殊勲の背番号51は「ワーッていきたいんですが、エアタッチで」と、肘と肘を合わせるだけの接触で仲間と喜びを分かち合った。

 昨季は打率・284と3年ぶりに3割を下回り、チームも優勝を逃した。「もう一度、3割というのを目指して」とオフにソフトバンク・松田宣と初めて合同自主トレを敢行。今春キャンプは初日から全開で、ラミレス監督を驚かせた。

 「タフなシチュエーションで結果を出すのはさすが」とヒーローを称えた指揮官。宮崎は「モニター越しで盛り上がってもらえたんじゃないかなと」とファンを思い、「この1勝で勢いに乗っていければ」と意気込んだ。