<オリックス1-2楽天>◇20日◇京セラドーム大阪

楽天ドラフト1位ルーキーの小深田大翔内野手(24)が20日、プロ2戦目の出場となったオリックス2回戦で初盗塁をマークした。

同点の6回1死一塁、鈴木大地内野手の代走で途中出場。50メートル走5秒9の俊足を飛ばし、二塁を陥れた。大阪ガス時代に日本選手権優勝を果たした思い出の京セラドーム大阪でプロ野球選手としての証しを1つ残した。

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芝と土の境目いっぱいに置いた左足を、サッサッと蹴り上げた。同点の6回2死一塁。一走の小深田が、オリックス2番手左腕の山田から5度のけん制後、意を決した。ややスタートは遅れ気味も、ぐんぐん加速。タッチよりわずかに早く、右足を二塁へ突き刺した。「いつでも盗塁できる準備はしていました。その中で決められたのは良かったと思います」。包囲網をくぐり抜け、一打勝ち越しの好機を演出。自らに求められた役割を確実に遂行した。

周囲の期待値は高い。春季キャンプでは全体練習後の「特走」メニューのメンバーに入った。コーチ時代にヤクルト山田哲、日本ハム西川と盗塁王経験者を指導した三木肇監督からリード、スタート、帰塁など走塁のいろはを学んだ。試合前には神戸国際大付の先輩である塩川内野守備走塁コーチらとともに復習を重ねる。三木監督は「入団してからいろんなコーチが指導してくれている。経験を積むことは本人にとっても財産になるしチームにとって必要。非常にいい盗塁だった」と評価した。

成功だけでなく、失敗も糧にする。8回1死一、二塁で迎えたプロ初打席では二ゴロ、延長10回1死二塁では空振り三振に倒れ、ヒーローの座は取り逃した。変則的な形で迎えた1年目。なす事全てが実となる。「明日もしっかり準備をして、出番があれば与えられたところでしっかり自分の仕事をしたいです」。憧れる元阪神の赤星氏と同じく赤色を基調とした手袋を使うスピードスターが、これからダイヤモンドを駆け抜ける。【桑原幹久】

◆小深田大翔(こぶかた・ひろと)1995年(平7)9月28日、兵庫県生まれ。神戸国際大付-近大。関西学生リーグでベストナイン3度。大阪ガスでは18年都市対抗、19年日本選手権のチーム初優勝に貢献。19年ドラフト1位で楽天入団。契約金1億円、今季年俸1500万円(金額は推定)。168センチ、69キロ。右投げ左打ち。