<オリックス1-2楽天>◇20日◇京セラドーム大阪

今季から再び先発に回った松井裕樹投手(24)が、18年10月4日の日本ハム戦以来625日ぶりに公式戦先発登板を果たした。

4回で85球を投じ6安打3四球と荒れた。初回から制球が定まらず、毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球だったが、なんとか要所を締め1点で切り抜けた。

久々のまっさらなマウンドで、余計に力が入った。初回に3安打で先制を許すと、2回は33球も投げ3四球を与えてしまい「1イニングに30球も投げたらゲームが締まらない。疲れも出てしまう。最低でも5回まではいかないとダメですね」。マウンド上で何度も顔をしかめた。

昨季は自身初のセーブ王に輝き、これが1つの踏ん切りにもなった。ルーキーイヤーの14年以来の先発投手へ。オープン戦では結果を残せなかったが、2日からの練習試合では2試合に先発し8回2失点で防御率は2・25と、状態は上がってきていた。前日(19日)のオンライン取材では「気持ちの高ぶりはないです」と淡々としていたが、試合後は「初回の登板で力が入ってしまった」と本音がでた。

ベンチで見守った伊藤智仁投手チーフコーチは「今季初登板の緊張感を差し引いても、ちょっと寂しかったかな。先発として合格か、と言えば決してそうではないですけど、ぼちぼちかなという気はする」と球威向上を求めた。「テンポ良くストライク先行していければ。次は言い訳できないので、しっかり準備していきたい」と松井。次回登板は27日の日本ハム戦(楽天生命パーク)。ホームに凱旋(がいせん)し、本来の力を出し切ってみせる。【佐藤究】