<巨人11-1阪神>◇20日◇東京ドーム

4番のバットから快音が出ない。阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(32)が、2度の満塁機を含めて4打数無安打に終わった。4打席の対戦はいずれも左投手。開幕前の実戦で対左に18打席16打数ノーヒットで、シーズン初となる左腕との対戦でも振るわなかった。チームは14年ぶりとなる開幕から2連敗を喫した。

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ボーアが左腕2人に封じられた。2度目の満塁機は2点ビハインドの7回だった。2死満塁。巨人ベンチが右腕ビエイラから左腕高木にスイッチしてきた。カットボール3球で1-2に追い込まれると、4球目の外角直球を見逃し。この打席、1球もバットを振ることなく、三振に倒れた。

最初の満塁機は1点を追う3回だった。こちらも2死満塁。相手は先発左腕の田口で、2-2から7球目。低めスライダーに当てるのが精いっぱい。ぼてぼての二ゴロに終わっていた。

ボーア 自分の打席が違う結果であれば、試合の結果も変わっていただろうし、大事な場面で流れを持ってこれなかった自分の責任を感じている。

本人が悔しい思いを言葉にすれば、矢野監督も2度の好機での4番の凡退を勝敗の分岐点として挙げた。「JB(ボーア)のところ。あそこで1本出てないっていうのがね。1本出てればっていうのは、昨日もそうやったけど」。

気になるのは対左のデータだ。ボーアは田口と相対した2回と5回の打席も内野ゴロに倒れていた。シーズン初の左腕との対戦は4打数無安打。2月キャンプから開幕までの実戦で左投手には18打席で16打数無安打だった。初顔合わせが続き、データもない中で結果を残す難しさはある。ただ“左腕アレルギー”の懸念を払拭(ふっしょく)できなかった。

これでボーアは2試合8打数ノーヒット。打順の巡りの関係で、7回裏の守備から交代となった。もちろん、4番打者のバットだけが湿っているわけではない。先発野手8人のうち、5人を右打者で並べた打線で得点は原口のソロのみ。2試合連続1ケタ安打。サウスポー対策の打線も苦しめられた。

開幕から連敗発進は14年ぶりだが、まだ2試合が終わっただけ。矢野監督はボーアについて「やり返すチャンスはある。なんとか1本出れば」。そして、期待を背負うメジャー通算92本塁打の4番も言った。

ボーア 2試合続けてやられてしまっているし、このまま負けたままでは終われない。昨日、今日のことは切り替えて、明日やり返したい。

第3戦こそ、豪快な打球を披露してみせる。【松井周治】

▽阪神井上打撃コーチ ジャスティン(ボーア)が苦しんでいるというのは、俺らもともに苦しもうと思うし。お互い苦しみながら我慢しながら、ジャスティンの1本はみんな待ち望んではいるけれども、まだ2試合終わったところだし、一緒に打開策を練っていこうと思います。