「巨人3-2阪神」(19日、東京ドーム)

 阪神は必死にたぐり寄せた白星が、一瞬で逃げていった。継投策がはまらず、宿敵に逆転負け。矢野監督が開幕黒星スタートの責任を一身に背負った。

 「みんなしっかりやってくれた。オレの責任というところ。勝負を分けたところだけで、みんなやりきってくれたと思う。自分たちの野球をするという気持ちと姿勢は見せてくれたので。だからこそ悔しいけど」

 決断が裏目に出てしまったのは、1点リードの七回だった。6回1失点で97球の西勇に代えて、岩崎を投入した。

 「うちの形としてそういう形でいこうと。それだけで決めているわけではないけど、総合的に決めた中での判断。日程的にもというのはゼロではない」

 西勇の降板は、97球ながら序盤から飛ばしていた点と、今後も6連戦が続くことを考慮して決断した。

 また、今季もチームのストロングポイントは救援陣。開幕から今季の勝利の方程式「ISF」(岩崎、スアレス、藤川)で勝ちきることを目指した。

 しかし、岩崎が誤算だった。1死二塁から吉川尚に逆転2ランを浴びた。ベンチ内はぼう然。無観客の中、スピーカーから流された巨人のチャンステーマが不快感を増した。

 ただ、投手陣は責められない。打線は菅野に7回2得点で8三振を奪われ、打点はいずれも西勇だった。野手の奮起があれば展開は違っていた。

 悔いが残る開幕戦黒星。だが、悲観する必要はない。リーグ優勝した03年、05年はともに開幕戦で敗戦。チームを率いた星野監督、岡田監督はともに就任2年目だった。

 矢野監督にとって決して縁起が悪いスタートではない。悔しさをぶつける2戦目。必ず勝ちきる。