6月18日、トレーニング後に川崎の鬼木達監督がオンラインに取材に応じ、リーグ再開に向けた現状を説明してくれた。

 チームは6月13日に相模原(45分×3本:1-0、0-0、2-0、得点者:旗手②、オウンゴール)、6月17日に町田(45分×3本:1-0、2-0、2-0、得点者:レアンドロ・ダミアン、大島僚太、宮代大聖、田中碧、旗手玲央)と非公開で練習試合を行ない、ともに勝利。その手応えを訊くと、鬼木監督は攻守での収穫と課題を語ってくれた。

「守備のところで言いますと、失点は0ですが、ピンチがないわけではないので、細かい部分ですが、もう少し迫力のある守備に持っていきたいとは思っています。ただ選手はすごく前向きに取り組んでくれています。選手間ですごく話をしてくれていますし、当初、始めた時よりも良い結果が出てきていると思います。

 攻撃のところも、相模原戦での修正を伝えて、最後の質のところにこだわってトレーニングをしました。町田戦はそういう形でのゴールがあったのでプラスに考えています。全体の出来としては6、7割くらいかなと感じていますね」

 6月2日に約2か月ぶりに全体トレーニングを再開させ、フィジカル強化を図ってきただけに、今は「疲れがピークの状態」だという。ただ、ここまでは順調にステップを踏めている点はプラスに捉えられるだろう。

 6月15日にはFW小林悠が右膝を手術し、3~4週間の離脱が決定。MF中村憲剛も左膝のリハビリ中で、精神的支柱とも言えるふたりがチームを離れている。ただ、その点に話を振っても、指揮官はほかの選手たちへの信頼を示す。

「当然、チームを引っ張ってきてくれた2人です。ただ今年からキャプテンになった(谷口)彰悟を含め、(大島)僚太もそうですし、最年長のアキ(家長昭博)らを中心に練習が終わった後などにも話をしてくれています。選手間でのミーティングもかなり増えてきたので、大きな心配はしていません。(中村、小林の)2人には良い状態で戻ってきてもらいたいなと、今は(治療に)専念してもらいたいなと思います」

 さらにトレーニングマッチで2試合連続ゴールを決めている大卒ルーキーの旗手玲央についても質問すると「得点場面以外でも、かなり貢献をしてくれています。もちろんまだまだやらなくちゃいけないこともありますが、オンのプレーは良くなっています」と目を細めた。



 チームとしては今季から導入している4-3-3の機能性向上を図っている段階でもある。

「システムの特長を活かしつつですが、ベースにあるのはボールを保持するところなので、そこは絶対に逃してはいけないと改めて伝えています。ただ、ボールを大事にしすぎて遅行ばかりになるのも違いますし、速い攻撃としっかり使い分けをしようという話をしています。その両方を攻撃のところでチャレンジしてくれています。

 当然ミスもありますが、第一優先でなにを狙っているのか、だいぶ見えてきたかなと感じます。守備も一緒で、前から行く時と構える時の使い分け、ゲームコントロールをやっているところです」

 7月4日のリーグ再開初戦の相手は、鬼木監督の古巣でもある鹿島に決まった。今季、ザーゴ新監督を迎えたライバルはやや出遅れた感もあるが、警戒を強める。

「新しい監督になって、新しいサッカーにチャレンジしています。(中断前の)2試合を観ましたが、その時よりも確実に良くなってくるだろうなという想いはあります。鹿島は鹿島で変わらないという考えはずっとあるので、お互い気持ちをぶつけ合うことになると思います」

 今後の過密日程には「ターンオーバーも考えなくてはいけないと思っていますが、一戦必勝のスタイルは変わりません」と意気込む。まずは鹿島戦へ最善の準備をし、良いリスタートを切りたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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