新型コロナウイルスの感染拡大により延期している開幕について米大リーグ機構(MLB)と協議している選手会は18日(日本時間19日)、2つの声明を発表。MLBから2日前に提示された「60試合制」を拒否し、「70試合制」の対案を出したことを明かすとともに、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが前日の声明で選手会のトニー・クラーク専務理事との直接交渉で合意に近づいていると示唆したことなどを「完全な誤り」と否定した。

 クラーク専務理事は1つ目の声明でMLBに70試合制と今季と来季の拡張プレーオフを含む対案を提示したことを明言。米スポーツ専門サイト「ESPN」(電子版)によると、このほかにも「公式戦期間は7月19日~9月30日」、「スプリングトレーニング開始は6月26~28日」、「今季と21年のユニホームに広告ロゴの許可」、「今季と21年は両リーグ指名打者制」などが含まれているという。

 米報道によると、2日前にMLBが提示した4度目の案は「60試合、年俸は試合数換算100%」。年俸面はこれまでの「試合数換算の70%」から選手会に譲歩した、MLB案の60試合が年俸満額の37%。選手会も前回の89試合から70試合まで歩み寄ったが、それでも43%と依然として6%の開きがある。

 同専務理事は2つ目の声明で16日に行われたマンフレッド・コミッショナーと一対一の会談について言及。年俸面で試合数換算100%で合意したことを認めたが、「彼からの提案には重要な問題が多くあった。特に試合数に関しては」とした上で「会談の中で暫定合意や合意に達したとみるのは完全な誤りです」と、同コミッショナーの声明やそれに伴うメディアの解釈を否定した。