開幕投手を務める阪神の西勇輝投手(29)が18日、チームに勝利を“運”ぶ覚悟を口にした。前日17日の東上時には「幸せの黄色い新幹線」ドクターイエローに遭遇。「プラスに」と勝利への吉兆と捉え、師と慕う菅野とのエース対決に臨む。阪神移籍後は初の大役。「ワクワクですね」と気持ちを高ぶらせ、伝統の一戦で幕を開ける2020年初戦を制す。

 球場に到着すると真っ先に足を向けた。練習開始前。マウンドに立ち、望める景色を確認する。決戦を翌日に控えた最終調整。西勇は脳裏にチーム勝利の瞬間を描く。「ワクワクです」。笑みはない。それでも希望を一身に抱き、不動心で2020年の初戦に挑む。

 「とにかくゲームを作ることです。無駄なことはしないし、無駄なことをしても取り返せばいい。全てプラス思考にやっていけば」

 移籍後初の開幕戦登板は、師と慕う菅野とのエース対決だ。東京ドームでは、昨年10月13日のCSファイナルS第4戦以来、250日ぶりの登板。注目が集まる伝統の一戦にも「プレースタイルは変わらない」と平常心を強調する。巨人戦は9戦未勝利。勝ち星に恵まれていないが、嫌なイメージは一切ない。

 予感もある。17日の移動日。チーム便で東上する際、ドクターイエローに遭遇した。別名「幸せの黄色い新幹線」。月に数度しか走らず、運行時間も非公開。それゆえに「見ると幸せになる」と言われる。まさに勝利に向けた吉兆、今シーズンの好発進を予感させた。

 「チームみんなが見ていますし、そういうのも運だと思います。運だったり、流れだったりとか、引き寄せられるものは引き寄せて」

 エースとして臨む1年が幕を開ける。「嫌な感触はなかったですね」と敵地マウンドに上がって最終調整を終えた。「チーム一丸で、しっかりやっていけたらいい」。いざ、15年ぶりのリーグ優勝へ。幸せを運ぶ。チームに2020年の初勝利と、勝ち運を運ぶ。