イタリア最強チームを率いて、2度のカップ戦ファイナルを落としたとあれば、批判の声が上がるのは避けられない。

 6月17日に行われたコッパ・イタリア決勝は、90分をスコアレスドローで終え、PK戦の末にナポリがユベントスに勝利した。2014-15シーズンから2017-18シーズンまで4連覇した同大会で、ベスト8で敗れた昨年に続き、2年連続でタイトルを逃している。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、マウリツィオ・サッリ監督は試合後に「今のコンディションではこれ以上を発揮することができない。キレが足りないんだ。良いパフォーマンスだったが、今は怒りと落胆だけが残っている」と語った。

「今の我々は特に個のレベルで苦しんでいる。クリスチアーノ・ロナウドやパウロ・ディバラなど、素晴らしいソリストたちに、ちょっとのキレや走りが足りないんだ。ただ、今の時期でそれは普通のことだと思う。選手たちには何も言っていない。我々は怒っているし、落胆している。今は黙っていたほうが良いと思う」

 だが、今季から指揮を執るサッリ監督にとっては、ラツィオに屈した昨年12月のスーペルコッパに続き、タイトルがかかる大勝負を2試合連続で落としたかたちだ。昨シーズンのチェルシーではヨーロッパリーグを制したが、母国ではまだ主要タイトルを獲得できていない。

 マッシミリアーノ・アッレーグリ前政権下で、2度のチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝を果たしながら、いずれもトロフィーに手が届かなかったユーベ。そして国内無冠のサッリ。『Juvenews.eu』によると、SNSでは皮肉を交えてクラブと指揮官を揶揄する声も上がっている。

「勝ったことがないなら、何か理由があるはずだ」
「CL決勝じゃないから勝てると言われても、決勝は決勝だった」
「とにかくサッリがトロフィーからのディスタンスルールを守り続けたことは素晴らしいかな」

 敗戦の責任を問う『Gazzetta dello Sport』紙電子版のアンケートでは、4800人を超えるユーザーのうち、約47%がサッリと回答。指揮官が原因だと批判した。なお、「チーム編成を間違えたクラブ」と回答したのは約28%。「チーム」と答えたのは約25%だった。

 国内リーグで8連覇を成し遂げたユーベだけに、周囲は勝利を当然のように要求する。タイトルを逃し続ければ、サッリへの重圧は高まる一方だ。2位ラツィオに1ポイント差で首位を走るセリエA、そして8月の再開が発表されたCLで、サッリ・ユーベは雪辱できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部