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 横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチームである「diana」は、今年は1年目と2年目のメンバーだけのフレッシュなチームとなった。その中で、チームのキャプテンを任されたのは、2年目のYayoiさんだ
“いつも元気で、チームを明るくできる存在”でYayoiさんは精神的な支柱としてチームを引っ張っている。

 今回は、そんなYayoiさんにインタビューを行い、チアリーディングの道に進もうと思ったきっかけや、「diana」での目標についても話を聞かせていただいた。


Yayoiさん


【積極的な会話でチームでのパフォーマンスが向上】

 Yayoiさんがチアリーディングに繋がる道を歩みだしたのは、3歳の時に始めた新体操だ。家族の勧めで始めた新体操を10歳まで続け、その後は一旦テニスなどを経験したが、高校から再びダンスを始めた。

 卒業後は、テーマパークなどでのパフォーマーを経験していたが、次第に「他にも様々な舞台に挑戦してみたい」との思いがこみ上げる。様々なオーディションを調べる中で、横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチームである「diana」のオーディションを発見し、思い切って受験を決意。見事、合格をつかみ取り、晴れて「diana」の一員になったのだ。

 「その場での合格発表を聞くというのは、今までにないことだったので嬉しさもありましたが、それ以上にびっくりの方が大きかったです。みんながいる中で名前を呼ばれて、めちゃめちゃ緊張しました」

 こうして「diana」での活動をスタートさせたYayoiさんだが、いざ練習が始まるとチームでのパフォーマンスにとても苦労したと話す。
「これまでは個人でのパフォーマンスがメインだったので、それに慣れてしまっていました。チームでやる大変さをまず痛感しました」

 チームでのパフォーマンスに慣れていくために、Yayoiさんが意識して取り組んだのが、チームの仲間と積極的に会話をすることだった。仲間との信頼関係が、パフォーマンスの完成度に直結すると考えたYayoiさんは、普段からコミュニケーションを取ることを意識したのだ。

 「なかなか上手くいかずに、チームが一つになるのも遅かったのですが、プライベートでも遊んだりとか、人見知りなのですが頑張って話しかけに行ったりしてコミュニケーションを取るようにしました」

 普段の心掛けが功を奏し、仲間との信頼関係も徐々に高まってきたYayoiさん。それに比例するようにチームのパフォーマンスも向上していき、Yayoiさんはチームの中心メンバーの一人として一年間活躍を見せたのだった。


ストレッチをするYayoiさん


【戸惑いを感じたキャプテンの重責】

 一年間の経験を経たYayoiさんは、「diana」でのチアリーディングの仕事には大きな魅力があると強く話す。その魅力とは、一言で表すと「言葉で届けられる近さ」にあるという。

 「お客さんと接する機会が結構多くて、初めは『こんなに多いんだ』と驚きました。『今日のパフォーマンス見に行くね』とか、観客の方の言葉がちゃんと伝わってくるし、私たちも伝えることが出来ます。『言葉で届けられる近さ』があるところが素敵だなと思います」

 グランドでのパフォーマンスだけでなく、グランド外のファンとのふれあいにもやりがいを見出したYayoiさん。1年目ながら人気は徐々に高まっていき、「diana」を継続するためのオーディションも無事通過。2年目を迎えたYayoiさんは、新チームが始動する際にはキャプテンに指名され、今度は精神的支柱としての活躍を期待されたのだ。

 だが周囲の期待をよそに、Yayoiさんは自身がキャプテンを務めることに大きな不安を抱いていると話す。Yayoiさんがそう感じたのは、自身の性格がリーダー向きの性格ではないと感じたためだ。

 「正直できないと思いました。私は引っ張るタイプではなく、ついていくタイプなので、なんでだろうと思って。これまでの歴代の『diana』は素晴らしいチームばかりで、今度は私が引っ張っていかないといけないと、考えるだけで不安でいっぱいになりました」

 Yayoiさんがそう語るのも無理はない。「diana」の継続もたった2年で、本来であればまだ多くのことを学ぶ立場である。
 今でもまだ、Yayoiさんの中には「自分のこともやらなくちゃ、でも1年目のメンバーを引っ張らなきゃ」という葛藤があると話す。

 「今年は世代交代の時代と言われてて、偉大な先輩たちがごっそり抜けて、それが今みんなプレッシャーになっています。
 でもそれを覆して、こんな『diana』見たことないと言われるくらい盛り上げて、シーズンに間に合うように頑張っていきたいです」

 苦悩や葛藤と戦うのは、野球選手もチアリーダーも同じである。Yayoiさんの苦悩が晴れるときは、恐らくそれは2019年のシーズンを無事に終えるときができたときのみだろう。
 2019年を、走り抜けることが出来たときのYayoiさんの笑顔を、横浜の地で是非とも見てみたい。


振り付けを確認するYayoiさん


Part4でもメンバーにインタビューを行い、その素顔や今シーズンに向けた意気込みを伺っていきます。