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 スタジアムを華やかに彩るビールの売り子さんたち。雨の日も風の日も笑顔で多くのファンを迎えてくれる天使のような存在だ。そんな売り子さんたちは、どのような思いでファンを出迎えているのだろうか。メットライフドームで汗を流している愛花さんとみおさんに話を伺ってみた。

【左:愛花さん 右:みおさん】

 まずは、世の中に数多くあるお仕事のなかでどうしてビールの売り子を選んだのか。多くのファンが疑問に思うであろうことを率直にぶつけてみた。

【笑顔を見せるみおさん】

 今シーズンが4年目になるというハイネケン担当のみおさんは「小さい頃に両親と野球観戦に来て、売り子さんに憧れました。それとスタジアムの雰囲気や熱気が好きなんです」とのこと。子どもの頃からの憧れをそのまま仕事に結びつけたのは羨ましい限り。また、雰囲気や熱気という環境要因も大きかったようだ。

【笑顔を見せる愛花さん】

 今シーズンが8年目という大ベテランであるキリン一番搾り担当の愛花さんは「子どもの頃、お母さんと野球を見に来て『売り子さんかわいいね、大きくなったらやりなよ』って言われてたんです」と教えてくれた。その言葉が心に残り、数年後には晴れて売り子さんデビューを果たしたのである。どうやら愛花さんは母親の影響が強かったようだ。

【ポーズをとるみおさん】

 ビールの売り子さんのお仕事はもちろんビールを売ること。そのなかで売上の伸びない日ももちろんある。そういったとき、どのような工夫をしているのかも尋ねてみた。

 みおさんは「ハイネケンは今年から販売を開始した商品なので、まずはお客さまに、ハイネケンというビール自体を知ってもらえるように階段を多く登り降りしています」とのこと。どうやら、お客様の目につきやすくなるような行動をとっているようだ。

 売り歩いているときにお客様から「美味しかったよ」と声をいただくこともあり、そのときはとても嬉しいそう。

【ポーズをとる愛花さん】

 愛花さんは「ふだんお客様とコミュケーションを取る時間がないので、お客様とコミュニケーションをとることを意識しています」と教えてくれた。いつも買ってくださる常連のお客様に対してはもちろんだが、新規のお客様に対してもそれは同様だという。

 ビジターファンの方から「話したくて来ました! 」と言われることも過去にはあったようだ。それは、これまでにコミュニケーションをしっかりととってきた賜物だろう。

 スタジアムには毎日足を運んでくれるお客様も多い。そういったお客様とコミュニケーションをとることで、次回以降に買っていただけるように心がけているのである。

 また、これはビールメーカーが指示するものではなく、売り子さんたち自身の判断で行っている。長きにわたって勤務していることもあり、やはり自身のスタイルがあるようだ。

【最後にメッセージを残すみおさん】

 メットライフドームで輝くふたりの売り子さんにとっての魅力を最後に聞いてみた。「このお仕事の魅力は選手、ファン、スタッフ(売り子)みんなで生の一体感を味わえることです。ぜひ、スタジアムで一緒に感動を分かち合いましょう」とはみおさん。

【最後にメッセージを残す愛花さん】

 一方、愛花さんは「お客様とコミュニケーションをとって関係を築くことで、売上が上がっていくのが目に見えやすいんです。コツコツ努力したことが結果につながることが魅力です」と教えてくれた。

 スタジアムとは切っても切り離せないビールの売り子さんという存在。笑顔の裏には多くの努力が隠れていることがよくわかる。ビールを飲むファンはもちろん、飲まないファンもスタジアムを盛り上げる存在として働く売り子さんたちには、敬意を表したいものである。

 その思いはきっと売り子さんたちに届くはずだ。そうすれば、今まで以上にスタジアムに笑顔が咲き乱れることだろう。

(記事:勝田聡)