6月15日、トレーニング後に川崎のMF守田英正がオンライン取材に登場した。

 チームは2日前に、活動再開後初となる練習試合で相模原に3-0で勝利(45分×3本:1-0、0-0、2-0)。守田はゲームの課題と収穫を次のように語る。

「紅白戦やフォーメーション練習と違って、緊張感のあるなかでプレーしたので、個人、そしてチームとしても細かいミス、連係ミスも少なからず見られました。個人的にはボールを使ったトレーニングを自粛期間であまりやってこなかったので、その辺りは少し戻っていないのかなと。ただ、身体作り、コンディションを整えることに重きは置いたので、フィジカルはすぐに試合をやっていける状態にはあります」

 チームとしても全体練習再開後、フィジカル向上のためのメニューを多く取り入れてきた。だからこそ、実戦に近づいていく今後は「止めて・蹴るの改善。目を慣らす、スピードに慣れる」ことに主眼を置いていく。

 一方で、筋トレなど自粛期間での練習の成果があって「コンディションはここ最近で一番良い」と明るく話す。

 今季はチームが4-3-3を採用するなかで、アンカーが主戦場になりそうだ。新たなポジションへの挑戦は「2ボランチであったり、3枚のなかのアンカーやインサイドだったり、どこでもできないといけないので、そんなに難しく考えることはないと思っています」と前向きに捉える。

「作りの部分、ビルドアップの起点としてすごく大事なポジションですし、守備でも上手く仲間を使いながら自分のところで奪うという、攻守で肝になる役割です。だからやり甲斐はあります。この位置の選手がどう貢献するかで試合の勝敗に大きな影響があると感じています」と重要性も理解しており、だからこそ楽しみも増えたようだ。

 憧れの選手はバルセロナのセルヒオ・ブスケッツで、試合前など頻繁にその映像をチェックしている。

「ずっと好きで、正直、自分のプレースタイルと違う部分があったりして、そんなプレーできないと思うことも多々あります。でも、相手の狙いの的を掻い潜ったり、すべてのプレーに狙いがあって、基礎技術もすごく高い。安定したプレーをするから、周りの選手がチャレンジできるんですよね。僕には足りない部分というか、常に全体が見えている攻守のキーマンで、プレーを見たくなる選手なんです。

 それに相手にとって嫌なプレーを常に狙っていて、恐いところにボールを出せる選手。バランサーとして優れていますし、自分のポジションを空けでも、奪いに行って奪い切る。すべての面においてハイクオリティだと思います」

 奇しくも今季の役割は、ブスケッツがバルセロナで長年勤めてきたアンカーだ。スペイン代表でも活躍する彼のように、攻守の心臓として働けば、選手として新たな可能性を広げられるはず。その先には、日本代表復帰の道も待っているだろう。もっともその前には、売り出し中の田中碧らとのレギュラー争いを勝ち抜かなくてはいけない。

「(プロ2年目の)去年は怪我などを含めてコンスタントに出られる機会が少なかったので、怪我をしない、シーズンを通して戦える身体作りをしていきたいです。あとはプロ1年目から代表を経験させてもらって、やっぱり目線がそのラインに常にあります。試合に出て、しっかり結果を残すことで、そのステージにいけると思うので、しっかりポジション争いを勝って、結果を残すことが一番大事だと思います」

 守田にとって今季は勝負の年になるはず。プロ3年目でのさらなる輝きに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら27名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!