浦和レッズは6月13日に実施されるFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチをライブ配信する予定だ。

 約3か月ぶりの対外試合で、7月4日のリーグ再開に向けた重要なテストマッチとなる。前日の12日にオンラインで取材に応じた長澤和輝は、「トレーニングマッチは公式戦に向かううえで不可欠。しっかりと試合勘を取り戻すこと、コンディションを上げること、勝敗という結果。この3つにこだわっていきたい」とその重要性を語る。

 この町田戦は、埼玉スタジアムで無観客での開催。つまりリーグ再開初戦を想定した試合でもある。

「無観客での公式戦はレッズの歴史の中ではありますけど、僕自身は経験したことがない。なので、どんな雰囲気なのか掴めていない。明日の試合で公式戦を想定して、ゲームへの入り、ウォーミングアップ、実際の試合。その良い準備になるかなと思っています。あとは実際に無観客で試合をして、どれだけ声が通るのかとか、コミュニケーションの部分。プラスアルファでできることも増えてくると思うので、そういった新たな発見が出来ればいいです」

 そう意気込む長澤はさらに、ファン・サポーターに向けて、映像を通して無観客をどう楽しむかを提唱する。

「ひとつ声は重要な要素になる。いつもの大声援の中だと15メール先の声がよく聞こえないことがよくある。しかし今回はよく通ると思います。実際のゲームの中で選手がどのようなコミュニケーションをとっているか。子どもたちには参考になると思う。ピッチの上だけでなく新たな無観客だからこそ、という部分が見られたら面白いかなと思います」

 さらにこの町田戦では、ギフティング企画が実施される。いわゆる「投げ銭」と呼ばれ、ライブ配信中に視聴者が金銭を寄付することができるシステムだ。選手のパフォーマンスへの称賛などで使われることが予想される。

 長澤もこの企画には肯定的だ。「10年前にはなかったシステムで、新たにコロナの状況下でできた新しい取り組み。ポジティブに捉えています。選手としては変わらず、一つひとつのプレーを精いっぱいやること。Jリーグとしても新たなギフティングのシステムを取り入れることを検討しているところだと思うので、これからどのような動きになっていくのか楽しみです」と語る。

 とはいえ、リーグトップクラスの熱量で知られるサポーターの声援を直に受けられない影響は、選手にとって少なからずあるだろう。平均3万5000人ほどが集まる埼玉スタジアムでは、なおさらだ。

「普段素晴らしいサポーターの大声援に支えられてプレーできるのは選手として幸せ。他のスタジアムでは味わえない特別なものがある。スタジアムに入った時に感じる観衆だけでなく、観客動員による経営面の支えの部分など様々な角度からサポートいただいていることを自覚しています。改めてこの機会を、選手、クラブが一致団結するきっかけにできればと思っています」

 日頃のサポートを改めて感じるからこそ、長澤はファン・サポーターのために戦う覚悟だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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