近年のサッカー界で圧倒的なカリスマ性を持つふたりの指揮官、ジョゼップ・グアルディオラとジョゼ・モウリーニョの双方と仕事をした経験を持つのが、元カメルーン代表FWのサミュエル・エトーだ。

 その名手が、スペイン紙『MARCA』のインタビューで、ふたりの監督に言及した。

 エトーは「ペップとはバルセロナでああいう経験をしたが、個人的には望んでいたものではなかった。同じことを言っている選手はたくさんいる」と、グアルディオラは人として好みでないと以前からの意見を繰り返した。

 そのうえで、エトーは「監督としては、ペップほどの試合への準備をする人はいない。2009年の我々に対する指導は素晴らしかった。攻撃、コントロール、ボールキープ、ボール回しと、彼のサッカーの見方はベストだった」と賛辞を寄せている。

「選手として、走っても走った感じがしないんだ。楽しんでいたからだよ。ああいう監督たちは、良いサッカーを好む選手にとって特別だ。自分にとってサッカーは劇場にいるかのような感じで、チキタカやボール回しを見ていたら…勝つための唯一の方法ではない。でも、特別だ。それがペップのサッカーだったんだよ」

 一方で、インテルやチェルシーで一緒だったモウリーニョについて、エトーは「まず彼は友人だ。面と向かって物を言う人で、気に入らないことがあったらそれを言う。我々はともに強い気質で、お互いのことを理解するんだ。サッカー界で出会った中で最高の人物のひとりだよ」と述べた。

「論争を起こす人のように言われるけど、それはウソだ。それとモウリーニョにとって大事なのは結果。それが彼のサッカーの見方で、そのスタイルではナンバーワンだ。彼のスタイルで彼に勝つのは不可能だよ。だれも倒せない。彼は勝者であり、生まれついてのリーダーだ。正しい言葉で話してくる。クラックだよ」

 まったくスタイルの異なるグアルディオラとモウリーニョだけに、好みが分かれるところだ。ただ、少なくとも人としてエトーがより共感するのはモウリーニョのようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部