過去のメジャートーナメントにおいて、列強国の代表チームではいったい誰が栄光の10番を背負ってきたのか。歴代の担い手たちはどんな結果を残してきたのか――。

 錚々たる顔ぶれが並ぶ王国ブラジルの10番たちを紹介する。

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「10番」をサッカー界のエースナンバーとして定着させたのが、1958年から4大会連続で出場したワールドカップで鮮烈な印象を残し、3度の世界王者に輝いたペレだった。

 そんな国民的英雄の代名詞だったブラジル代表の10番は、だからこそ特別で重みがあり、背負ったエースはスペシャルなプレーと、チームを頂点に導く活躍をつねに求められてきた。

 強大なプレッシャーに打ち勝ち、その責務を果たしたと断言できるのは、ペレ以外では02年ワールドカップで5度目の優勝に寄与したリバウドくらいだろう。

“白いペレ”と称され、82年ワールドカップで「黄金のカルテット」の中心として華麗な攻撃サッカーを支えたジーコも、タイトルをもたらせなかったという点で国民の期待に応えたとは言えなかった。
 大きな失望を残したのが、キャリアの全盛期で臨んだ06年ワールドカップで精彩を欠いたロナウジーニョだろう。

 また恥骨炎に悩まされていたとはいえベスト8で散った10年ワールドカップのカカも、優勝を果たしながら決勝トーナメント以降は控えに甘んじ、創造性に欠けたチームの象徴として失笑を買った94年ワールドカップのライーも、輝けなかった10番として歴史に刻まれた一人。

 22年ワールドカップで真価が問われるネイマールは、はたしてレジェンドの地位を確立できるか。

以下は、主なメジャー大会でブラジル代表の10番を背負った選手たちと大会成績だ。

◆ブラジル代表のメジャー大会における歴代ナンバー10◆

1954W杯(ベスト8) ピンガ(FW/30歳/ヴァスコ・ダ・ガマ)
大会成績:2試合・2得点・0アシスト

1958W杯(優勝) ペレ(FW/17歳/サントス)
大会成績:4試合・6得点・0アシスト

1962W杯(優勝) ペレ(FW/21歳/サントス)
大会成績:2試合・1得点・0アシスト

1966W杯(本大会出場) ペレ(FW/25歳/サントス)
大会成績:2試合・1得点・0アシスト

1970W杯(優勝) ペレ(FW/29歳/サントス)
大会成績:6試合・4得点・2アシスト

1974W杯(4位) リベリーノ(MF/28歳/コリンチャンス)
大会成績:7試合・3得点・0アシスト

1978W杯(3位) リベリーノ(MF/32歳/フルミネンセ)
大会成績:3試合・0得点・0アシスト

1979コパ・アメリカ(3位) パリーニャ(FW/29歳/コリンチャンス)
大会成績:4試合・1得点・0アシスト

1982W杯(ベスト8) ジーコ(MF/29歳/フラメンゴ)
大会成績:5試合・4得点・0アシスト

1983コパ・アメリカ(準優勝) チッタ(FW/25歳/フラメンゴ)
大会成績:6試合・1得点・0アシスト

1986W杯(ベスト8) ジーコ(MF/33歳/フラメンゴ)
大会成績:3試合・0得点・0アシスト

1987コパ・アメリカ(GS敗退) エドゥ(MF/24歳/ポルトゥゲーザ)
大会成績:2試合・1得点・0アシスト

1989コパ・アメリカ(優勝) ビスマルク(FW/19歳/ヴァスコ・ダ・ガマ)
大会成績:0試合・0得点・0アシスト

1990W杯(ベスト16) シーラス(MF/24歳/スポルティング)
大会成績:3試合・0得点・0アシスト

1991コパ・アメリカ(準優勝) ネト(MF/24歳/コリンチャンス)
大会成績:2試合・0得点・0アシスト

1993コパ・アメリカ(ベスト8) パリーニャ(MF/25歳/サンパウロ)
大会成績:4試合・3得点・0アシスト

1994W杯(優勝) ライー(FW/29歳/パリSG)
大会成績:5試合・1得点・0アシスト

1995コパ・アメリカ(準優勝) ジュニーニョ・パウリスタ(MF/22歳/サンパウロ)
大会成績:6試合・0得点・0アシスト

1997コパ・アメリカ(優勝) レオナルド(MF/27歳/パリSG)
大会成績:6試合・3得点・1アシスト

1998W杯(準優勝) リバウド(FW/26歳/バルセロナ)
大会成績:7試合・3得点・2アシスト

1999コパ・アメリカ(優勝) リバウド(FW/27歳/バルセロナ)
大会成績:5試合・5得点・0アシスト

2001コパ・アメリカ(ベスト8) ジュニーニョ・パウリスタ(MF/28歳/ヴァスコ・ダ・ガマ)
大会成績:3試合・0得点・0アシスト

2002W杯(優勝) リバウド(FW/30歳/バルセロナ)
大会成績:7試合・5得点・1アシスト

2004コパ・アメリカ(優勝) アレックス(MF/26歳/クルゼイロ)
大会成績:5試合・1得点・1アシスト

2006W杯(ベスト8) ロナウジーニョ(MF/26歳/バルセロナ)
大会成績:5試合・0得点・1アシスト

2007コパ・アメリカ(優勝) ジエゴ(MF/22歳/ブレーメン)
大会成績:4試合・0得点・0アシスト

2010W杯(ベスト8) カカ(MF/28歳/R・マドリー)
大会成績:4試合・0得点・3アシスト

2011コパ・アメリカ(ベスト8) ガンソ(MF/21歳/サントス)
大会成績:4試合・0得点・3アシスト

2014W杯(4位) ネイマール(FW/22歳/バルセロナ)
大会成績:5試合・4得点・1アシスト

2015コパ・アメリカ(ベスト8) ネイマール(FW/23歳/バルセロナ)
大会成績:2試合・1得点・1アシスト

2016コパ・アメリカ(GS敗退) ルーカス・リマ(MF/25歳/サントス)
大会成績:3試合・1得点・0アシスト

2018W杯(ベスト8) ネイマール(FW/26歳/パリSG)
大会成績:5試合・2得点・2アシスト

2019コパ・アメリカ(優勝) ウィリアン(FW/30歳/チェルシー)
大会成績:4試合・1得点・0アシスト

※リストは本選出場の大会のみで、ワールドカップは固定番号制が導入された1954年大会以降、コパ・アメリカは1979年大会以降。ワールドカップのチーム成績は出場国が16か国以下だった1978年大会まで、ベスト8に勝ち上がれなかったケースはすべて「本大会出場」に。年齢と所属クラブは大会開幕時

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載