破格の移籍金で加入したストライカーが、ピッチでわずかに2得点しかあげられず、ピッチの外でトラブルを繰り返せば、不満が募るのも不思議ではない。

 昨夏に移籍金5400万ユーロ(約64億8000万円)でレアル・マドリーの一員となったルカ・ヨビッチにとって、スペインの巨星で迎えた1年目は厳しいシーズンとなっている。公式戦出場24試合でネットを揺らしたのは2回だけと苦境に立たされているのだ。

 新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断している間も、母国セルビアで外出制限に違反して騒ぎとなっただけでなくチームの練習再開前には自宅でかかとを負傷。そしてその負傷で戦列を離脱したにもかかわらず、友人とのバーベキューを楽しむ様子を収めた写真が出回って批判を浴びた。

 ピッチ内外でトラブルが続いているヨビッチに、同じバルカン半島の出身でマドリーのOBであるプレドラグ・ミヤトビッチも苦言を呈している。スペイン『Cadena SER』で、「ゴールに関する話題で彼について話せるとよかったんだがね」と話した。


「我々は彼をあまり見ることができていない。彼がしたのはいくつかのちょっとしたことだけだ。『レアル・マドリー』に伴うことに慣れていない。彼自身、ここで成功しようと専念できていないようだ」

 一方で、ミヤトビッチは契約延長が報じられたセルヒオ・ラモスについて、マドリーで「長年見たい」選手だと称賛。「どの選手も裏口から出ていくことになったが、偉大なスペイン人選手がマドリーで引退するときが訪れたんだ。そうなったらとてもポジティブなことだろう」と述べている。

「彼にはマドリーでキャリアを終えてほしい。彼にとっても、クラブにとってもポジティブなことになるだろう。あれだけの経歴を持つ選手がここでキャリアを終えるときが訪れたんだよ」

 34歳の大ベテランの契約延長が伝えられているなかで、1年での退団も噂される22歳のヨビッチは、先輩の苦言に何を思うだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部