Jリーグは6月8日、J2京都サンガF.C.のサポーターがゴール裏スタンドでナチスドイツを連想させる旗を使用していたとして、クラブに罰金100万円を科すことを発表した。

 問題となったのは、2月9日にサンガスタジアムby KYOCERAで行なわれたプレシーズンマッチのセレッソ大阪戦。状況についてJリーグは、京都サポーターが、「ホーム側ゴール裏スタンドで使用していた旗が、人種差別主義を標ぼう・実践したナチスドイツの親衛隊が使用した、交差した骨の上にどくろが乗るデザインと酷似し、一般人に自然にナチスドイツを連想させ得るデザインであった」と説明している。

 調査の結果、このサポーターは、2010年に本件旗と酷似した旗をその前年に振っていた者から譲り受け、2019年までほぼ全てのホームゲームで使用。2月のプレシーズンマッチでは、新たに新調した旗を振っていたが、外見に大きな変更はなかったという。

 Jリーグはこれまで、FIFA 及び JFAと連携しながら反人種差別の取組を進めており、各クラブにも注意喚起を図ってきた。しかし、京都は不適切な横断幕などがないか目視で確認していたものの、個別の旗のデザインまでは確認できておらず、結果的に本件旗が長期間にわたり使用されたことが懲罰理由であるとしている。

 なお、サポーターがデザインの意味を理解していなかったことや、クラブが事件発覚後に速やかに対応し、実行者の特定、実行者に対して厳重注意を行なったことなどを、酌量すべき事実とし、本来定められている1,000 万円以下の罰金を100万円とすることを決定した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部