名古屋は6月7日、FW金崎夢生の新型コロナウイルスの感染に続き、GKランゲラックが陽性判定を受けたことを発表した。

 オンラインでの緊急会見に出席した小西工己代表取締役社長は「ランゲラック選手に新型コロナウイルスの陽性判定が出ました。ランゲラック選手は発熱や倦怠感など体調不良の症状はありません」と説明。

 6月2日にFW金崎夢生の新型コロナウイルス感染症陽性判定を発表していた名古屋は、4日に選手、スタッフを含めた金崎との濃厚接触者19人のPCR検査を行ない、全員の陰性を報告。ただ6日に選手、スタッフの希望者26人に任意のPCR検査を実施した結果、ランゲラックに新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たという。

 チームは、5月20日から複数人がグループに分かれて行なう練習、6月1日には全体練習を再開していた。1日の全体練習には金崎は不参加だったが、20日からのグループ練習にはFW組として出席しており、ランゲラックもGK組としてグラウンドで汗を流していたという。

 ただ小西社長は「(ふたりの接触は)ございません。基本的にGK、FWは別々のゾーンにいて、それぞれがグループ練習をしていました。(5月)21日、23日、27日、29日にグラウンドのどこかにはいましたが、確認したところ近くで練習したという状態ではありません」と語る。
 現時点でのランゲラックの感染経路は不明だが、経験豊富なGKはオーストラリア代表の実績もあり、周囲からストイックな選手として知られ、予防にも人一倍、気を使ってきた。小西社長も次のように続ける。

「ランゲラック選手はサッカーにおいても、プライベートにおいても非常にストイックな選手です。散歩に行く時はマスクのみではなく、手袋を付けていました。クラブとしましてはランゲラック選手と寄り添い、保健所さんと一緒になって感染経路の特定をできるように努力をしていきたいです」

 ちなみにランゲラックは県外への移動歴はなく、各選手たちは守護神の感染に「皆、驚いている」(大森征之SD)という。


 今後のクラブの動きとしては翌8日に「15、16人の残りのすべての選手、スタッフのPCR検査を行なう予定です。これは元々、予定していましたが、この結果を受けて今後のスケジュールを構築していきます」(小西社長)とのことだ。

 Jリーグとは連絡も取り合っており、J1の7月4日再開に影響はないと確認してるとのこと。

 ただ各クラブがトレーニングを再開しているなか、名古屋だけが出遅れる形となっており、不安も残る。それでも小西社長は前向きに語った。

「7月4日へできる限りの準備をするということに尽きると思います。新たに5人交代性もあると思いますので、そういうルールを活用しながら、総力を持って立ち向かいたい。7月4日に向けて準備をします。

 選手たちに非があるわけでなく、コロナは誰でも罹患する可能性のある病気です。そういった(日程的な)ハンディキャップは客観的に認識しながら7月4日に皆様方とJリーグが始まるという強い意識と心を持ちまして、皆様方に応援、ご支援をいただきながら選手と一緒に前に進んでいきたいです」
 そして会見の最後には「選手のことはぜひ見守り、励ましてやってくれれば、嬉しく思います。金崎もランゲラックも今、コロナと戦っております。ぜひ、皆様方の温かい目、ご声援がありましたら、彼らも一生懸命戦い、早期の回復、復帰につながると思います。我がままを申し上げますが、この望みを叶えていただけるよう、重ねてお願い申し上げます」とメッセージを送った。

構成●サッカーダイジェスト編集部