新型コロナウイルスの影響で全国高校総体(インターハイ)が中止になり、都道府県レベルの大会も取りやめが相次ぐ中、長崎県では競技ごとの代替大会が始まっている。全国的にも早い取り組みだが、例年の県総体とは雰囲気が大きく違っている。

 大会は6日のボートを皮切りに、7日には長崎市で競泳が開かれた。競泳の参加者は3年生のみで、無観客。例年なら予選と決勝があるが、日程短縮のため一発勝負の「記録会」になった。

 昨年のインターハイに出場した諫早高の西村理汰(あやた)は200メートルバタフライと100メートル自由形でトップタイムを記録した。一度は「引退」して受験勉強に気持ちを切り替えたが、顧問に「卒業アルバムの写真を残そう」と勧められ、出場を決めた。「最後のけじめのために参加した。練習が十分ではなかった中ではよく泳げた。明日からは勉強をがんばります」

 九州文化学園高の原崎花楓(かえで)は昨年の県総体で優勝した自由形の100メートルと200メートルに出場。いずれも3人中1位だった。「会場がすかすかで変な感じだったけど、楽しかった。飛び込みは普段は練習できないから、4カ月ぶりでちょっと怖かったです」と笑顔で振り返った。今後は国体を目指すというが、開催されるかは不透明だ。「両親に高校最後の姿を見てもらいたい。自分ができる練習をしていきたい」と話した。