現地時間6月6日に行なわれたブンデスリーガの第30節、ドルトムントとヘルタ・ベルリン戦のワンシーンが話題となっている。

 シグナル・イドゥナ・パルクで開催されたこの一戦で、キックオフの笛が鳴る前に、先発出場する両軍の選手たちがセンターサークル付近で円を作り、膝をついた。先月アメリカで白人警官に膝で首を圧迫されて亡くなった黒人男性、ジョージ・フロイドさんへ哀悼の意と捧げるとともに、人種差別への抗議をの意を表わした。ピッチ外では、コーチやスタッフ、控えの選手たちも同じポーズをとっていたという。

 米スポーツチャンネル『Fox Sports』によれば、試合前のウォーミングアップではジェイドン・サンチョとアシュラフ・ハキミは「no justice no peace」という文字の入ったTシャツを着用。そのほかのプレーヤーは全員、「black」「white」「yellow」「Red」と、肌の色を想定させる単語に訂正の横線が並び、最下部に「Human(人間)」という主張の文字が入ったシャツを着た。

 このTシャツを見たアナウンサーは、「彼らの最も美しい部分である」と称賛。ドルトムントの公式SNSにアップされた選手たちのTシャツ姿の写真は、アップ後半日で24万超の「いいね」が寄せられている。

 また、その直前に行なわれたレバークーゼン戦を終えたバイエルンの主将であるGKエマヌエル・ノイアーは、「クラブは違っても、選手として我々は同じメッセージを送っている」と語ったという。バイエルンの面々はこの試合で、「Black Lives Matter」腕章を付けてプレーしている。

 さらに、長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトと対戦したマインツのピエール・クンデ・マロングは、77分にゴールを決めた後、膝をついて祈りを捧げるポーズを見せていた。

 フロイドさんの事件以降、ドイツ・サッカー連盟(DFB)は人種差別への抗議行動を容認する意向を示した。そのため、選手やクラブの間は、この動きは広がり続けている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部