来夏に延期された東京五輪・パラリンピックに向け、前橋市で練習している南スーダンの陸上選手団が6日、前橋市荒口町の前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場で記録を測定した。新型コロナウイルスの感染拡大で予定されていた記録会が相次いで中止になる中、選手たちの意欲を高めようとコーチらが企画した。

 前橋市は、選手4人とコーチの計5人を昨年11月から受け入れてきた。五輪・パラの延期を受け、市は7月まで支援を継続し、それ以降も受け入れを続けられるよう関係機関と調整中だ。選手らは、全国に緊急事態宣言が出された後の4月下旬ごろから、練習場が確保できず、5月末までは代わりに河川敷でトレーニングに励んできた。

 日本陸上競技連盟公認のグラウンドで行われたこの日のタイム測定では、4選手中3人が来日前の自己記録を更新。ヘッドコーチの吉野宏さん(66)は「できすぎだ」と笑顔を浮かべた。男子400メートル障害に出場予定のアクーン・ジョセフ・アクーン・アクーン選手(18)は「達成感がある。短所も見えたので、練習をしっかりしたい」と話した。今後は週1回の頻度で記録を測定していく。(森岡航平)