現在トッテナム・ホットスパーを率いるジョゼ・モウリーニョは、レアル・マドリーでの最終年となった2012-13シーズンに一部選手との緊張関係が騒がれていた。当時からチームに在籍するルカ・モドリッチが自伝で明かしたエピソードは、それを裏付けるひとつと言えるかもしれない。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、イタリアで出版される自伝の中で、モドリッチは、「モウリーニョの怒りに驚いたことがある」と明かしている。ポルトガル人指揮官が同胞クリスチアーノ・ロナウドと試合中に衝突したというのだ。

「カップ戦で僕らは2-0と勝っていたが、相手のスローインのときに、ロナウドがサイドバックを追わなかった。それにモウリーニョが激怒して、二人はピッチでかなり口論したんだ。ハーフタイムにロッカールームに戻ると、ロナウドは打ちひしがれていた。泣きそうだったよ。

『ベストを尽くしているのに彼はオレを批判し続ける』と言っていた。少ししてからモウリーニョが部屋に入って、またロナウドに怒りだしたんだ。すごくヒートアップして、何人かが間に入って本当のケンカになるのを避けられた」

 また、モドリッチは、2018年のチャンピオンズ・リーグ準々決勝で、マドリーがC・ロナウドのPKでユベントスを沈めた際に議論を呼んだ判定にも言及した。

 敵地での第1レグで3-0と快勝したマドリーだったが、ホームでの第2レグでユベントスに3点を献上。合計スコアで並ばれたものの、終了間際にルーカス・バスケスがメディ・ベナティアに倒されて獲得したPKをC・ロナウドが決めて劇的な勝ち上がりを果たした。

 奇跡の逆転に近づきながら、土壇場で涙をのんだユベントス陣営は、PKの判定に猛抗議。守護神ジャンルイジ・ブッフォンは激高して退場となり、試合後もマイケル・オリバー主審を非難したことは、当時に小さくない話題となった。

 その“騒動”についてモドリッチは、「マドリーのことになると、いつも抗議が大きくなる。あれは正真正銘、PKだった。それが現実だ。ブッフォンがあのように我を見失って反応したのはとても残念だった」と記している。

 また、第1レグで、華麗なオーバーヘッドでゴラッソを決めたC・ロナウドが、ユベントスのサポーターからスタンディングオベーションで称えられたシーンについてモドリッチは、「イタリアのサポーターたちが、3か月後に彼がユーベに行くと知っていたからの光景だった」とも振り返っている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部