<見た!撮った!映える!アスリート百景>

新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛の「ステイホーム」が続いている。アスリートも同じだが、世界を舞台に戦ってきた、たくましい選手たちのスマートフォンなどには「これ!」というオススメの風景がある。“映え”る絶景や思い出の街、風景など、思い入れある1枚を随時連載で紹介する。第6回は陸上男子50キロ競歩の丸尾知司(28=愛知製鋼)。

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【ローマ】

きれいな風景を切り取りたいと、海外の大会に出場するときには必ず一眼レフを持って行きます。カメラ歴はちょうど6年ほど。14年に新卒で和歌山県庁に入ってすぐ、ソニー製一眼レフとレンズを購入しました。当時の僕としては、かなり奮発した買い物。住んでいたのが和歌山湾のそばで、海に沈む夕日を写真に残したいと思ったことがきっかけでした。

夕暮れの景色は遠征先でもよく撮ります。なかでも印象深いのが、16年5月にローマで撮影した1枚。出場した世界競歩チーム選手権は、日本代表として臨む初めての大会で、愛知製鋼に移り最初の国際大会でもありました。現地に到着したその日、宿舎の敷地から見えた赤い空に、張り詰めかけていた心が癒やされたことを覚えています。ファインダー越しに見たローマの夕日は、和歌山のとはまた色合いが異なり、やや淡く感じました。

昨年6月、スペイン・ラコルーニャでの国際グランプリ大会前に撮った海辺の街並みもお気に入り。ホテルの屋上から撮影しました。17年8月、ロンドン世界陸上が終わった後、市内で目にとまった宮殿も印象に残っています。両側のガラス張りの建物にも宮殿が映り込んでいて、ちょっと面白い構図で撮れました。

東京オリンピック(五輪)の競歩会場となる札幌は、まだ1度も訪れたことがありません。出場がかなったら、試合後、自分が歩いたコースを写真に残してみたいですね。

◆丸尾知司(まるお・さとし)1991年(平3)11月28日、京都市生まれ。洛南高2年時に長距離から競歩に転向。びわこ成蹊スポーツ大卒業後、和歌山県庁を経て16年に愛知製鋼に入社。17年ロンドン世界選手権50キロ競歩5位、18年ジャカルタ・アジア大会50キロ競歩4位。176センチ、63キロ。家族は妻と1歳の長女。