幾多の名勝負を捌いてきたレフェリーの“告白”が話題を呼んでいる。

 暴露しているのは、ラ・リーガで291試合の笛を吹いた元国際審判のエドゥアルド・イトゥラルデ・ゴンザレス氏だ。バスク生まれの元レフェリーは、先月末には地元メディアで「スペインの審判の90%はマドリー・ファンだ」と語るなど、その言動が注目を集めているのだ。

 そんな名審判が今回明かしたのは、名将ジョゼ・モウリーニョとのやり取りだ。

 9年前の11月29日に開催されたラ・リーガの大一番でのことだった。当時、モウリーニョが指揮していたレアル・マドリーは、宿敵バルセロナとのエル・クラシコで0-5と大敗を喫した。

 屈辱の結果を受け、フラストレーションを溜め込んでいたモウリーニョは、試合中にマドリーのセルヒオ・ラモスを退場させていたイトゥラルデの元へと詰め寄って、皮肉交じりに吐き捨てたという。

「よくやってくれたよ。イトゥラルデ」

 この時のモウリーニョの発言についてイトゥラルデは、スペインのラジオ局『Cadena SER』の番組「Carrusel Deportivo」で、次のように振り返っている。

「私は彼に『あなたは間違っている』と言った。ただ、モウリーニョと私は非常に良い関係性にあった。なぜなら彼は劇場型の監督だからスイッチの切り替えがハッキリとしていて、何を考えているかが分かった。だからコミュニケーションも取りやすかった。むしろ、その点でいえば、グアルディオラの方がはるかにシビアで、扱いづらい」

 感情の起伏が激しく、とりわけビッグゲームほど熱くなりやすいモウリーニョの性格を分析したイトゥラルデは、さらにこう続けた。

「判定に対する抗議に対処するうえで、他の監督たちよりもモウリーニョはコントロールしやすかった。もちろん、選手同士が揉めたりして、緊張状態にある時には最悪だったがね」

 はたして、この元レフェリーの言葉をモウリーニョはどう受け取るだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部