練習場の入り口で待っていた子どものサポーターとセルフィー撮影――普段であれば、何の問題もない、それどころか称賛に値する振る舞いだ。選手は、子どもに夢を与えるプロアスリートとしての意識からファンサービスに応じたのだろう。

 だが、「ポストCovid-19」の世界では、そんな称賛されるべき行動が問題視されてしまう。新型コロナウイルスの影響で、サポーターとの接触は控えるべきとされているからだ。

 イタリア紙『Repubblica』が報じたところによると、ユベントスのアドリアン・ラビオが6月1日、練習場コンティナッサに到着した際、父親に連れられたファンの少年とセルフィーを撮った。

 イタリアでは6月13日にシーズンを再開させることが決まった。コッパ・イタリア準決勝第2レグの2試合と決勝を経て、同20日からはセリエAも再開される。6月1日には、リーグがセリエAの各試合の日程も発表した。

 連盟とリーグは再開に向けた手順を示すプロトコルを作成し、政府と専門家会議の承認を受けてリスタートにこぎつけた。各クラブはそのプロトコルに従わなければならない。

 Repubblica紙によると、ユベントスは医療部門責任者が21の規約を定めている。そして、ラビオの行為は、そのひとつである「チームバスや個人の車で練習場やスタジアムを出る際に、サポーターとの身体的接触(例:セルフィー、サイン、ハグ)を避ける」に抵触するというのだ。

 顔が隠れるのは、良くないと思ったのだろうか。フランス代表MFは、マスクを着用せずにセルフィーに応じたという。

 シーズン再開後の再度の中断という最悪の事態を避けるべく、プロトコルに関しては厳格に遵守することが求められている。それだけに、ラビオの行為は問題視されるかもしれない。Repubblica紙は「高い代償を払うことにもなり得る」と報じた。今後の進展が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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