日本ボクシング連盟が東京五輪代表と同候補を対象にしたオンライン講座が23日に行われ、元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(37)が講師を務めた。日本歴代2位の12連続防衛を果たした山中氏は、「プレッシャーに打ち勝つ」をテーマに講義。試合への心身のコンディション調整や、その強打で「神の左」と呼ばれた自らの技術論、各選手に助言も送った。

 五輪代表で男子ウエルター級の岡沢セオン(鹿児島県体協)は「よいイメージだけでなく悪いイメージもしておくことが、平常心につながると言う話を聞き、自分も取り入れようと思った」と感銘を受けた様子。同ライト級の成松大介(自衛隊)は日本ランカー時代から知る山中氏の話に、改めて「緊張を受け入れ、慣れさせていくという考えはとても共感できた」とコメントした。

 また、同女子フライ級の並木月海(自衛隊)も「周りで応援してくれている方々への感謝で、プレッシャーに打ち勝つことはできるということがわかった」と受けとめた。来年6月に世界最終予選に挑む男子ライトヘビー級の梅村錬(拓大)は、「“ゴッドレフト”と異名を持つ山中さんのパンチの打ち方、足を意識した上半身への力の伝え方や練習方法など、貴重な話を聞くことができてよかった」と話した。

 日本連盟のオンライン講座は今回が6回目。先月の初回はロンドン五輪男子ミドル級金メダリストで、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)が講師を務めた。