7人制ラグビー男子日本代表の藤田慶和(26)=パナソニック=が23日、花園ラグビー場がある東大阪市の小学生を対象にオンラインによるラグビースクールを開催した。まずはボールを使ったウォームアップから行い、タイムを計ったりしながら徐々にレベルアップ。パス練習では前を見て判断してから投げる練習など、より実践的な動きも取り入れながら、画面越しに子どもたちとの交流を楽しんだ。難しい動きに苦戦する子どもの姿もあったが藤田は「トレーニングは続けることが大事です。できなくてもずっと続けておけばできるようになります。毎日ちょっとでもいいから、自分のベストを更新していくのが成長につながるので、できなかったことも練習したらできるようになります!」と笑顔で呼びかけた。

 レッスン後には質問コーナーも設けられた。ラグビーを始めたきっかけについては、もともと「野球の体験にいけばハンバーガーがもらえたので」と“おまけ”に誘われて野球を始め、野球の道に進もうと思っていたという。しかし父・久和さんがラグビーをやっていた伏見工(現・京都工学院高)の元監督である山口良治さんにラグビーボールで遊んでもらったことがきっかけとなり「ラグビーが楽しくて、始めました」と振り返った。

 またラグビー以外に何かスポーツをやっていたかという質問には「1歳ぐらいから、15歳まで水泳をしていました。小3でラグビーを始めたので、水泳も両立して選手コースみたいなところでやっていました。母がバスケをやっていたので、1年半ぐらいバスケもやっていました」とラグビーだけでなく、これまでさまざまな競技をプレーしてきたことを明かした。その上で「他のスポーツをやるのは大変なこと。アスリートとしての感覚が磨かれるので、可能ならば違う競技からラグビーも技術も身につけていってほしいです」と他競技のススメを説いた。

 7人制ラグビーの日本代表として出場が濃厚だった東京五輪は、来年への延期が決まった。今のモチベーションを問われると「最初延期を聞いたときは2日間ぐらい、めちゃくちゃ落ち込みました。あと4か月で五輪というところで、自分の中でも4か月でピークに持っていくつもりだったけど、それが1からになってしまったので」と正直な思いを打ち明けた。それでもすぐに気持ちを切り替えたといい「今は前向きです。2021年があると信じて、日々積み重ねるイメージでやっています。自分ができることを考えたら、まずは2021年に向けて前向きに努力していくことが大事かなと思いました」と来年の開催に向け、今できることから取り組んでいる。

 今回の約1時間にわたるレッスンは、藤田の「高校時代(東福岡高)、花園ラグビー場で貴重な経験をさせてもらった、東大阪市へ恩返しをできれば」という思いもあり、東大阪市と連携して行われた。最後には藤田が高校ラグビーで優勝した際のメダルも披露し「みんなも取れるように頑張ってね!」と子どもたちにエールを送った。24日には福岡でも同様のレッスンが開催される。