東大時代に関東学生連合の1区として箱根駅伝に出場したGMOインターネットグループ(以下GMO)所属の近藤秀一(24)がツイッターなどを通じて、東大で箱根駅伝出場を目指す“未来の後輩”らにアドバイスを送っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界中が苦境に立たされている中、多くの困難を乗り越えてきた頑強な秀才ランナーによる新たな取り組みだ。

 所属チームの枠を超えて、箱根路を沸かせたランナーたちが団結した。近藤の他にも、現役学生にオンラインでアドバイスを送る選手たちはいる。19年アジアマラソン選手権王者の神野大地(26)=セルソース=を中心に東京五輪マラソン代表の服部勇馬(26)=トヨタ自動車=や今春に東洋大を卒業したばかりの相沢晃(22)=旭化成=らが、このほど学生とオンライン面談を実施。5月上旬の約1週間で計50人近くの生の声を聞いた。

 中学3年、高校3年、大学4年と各最終学年を対象とし、SNSを通じて呼びかけると約140人の応募があった。電話取材に応じた神野は「自分たちも厳しい状況にあるが、それ以上に苦しいのが最高学年の選手。自分の思いを発信するだけでなく、生の声を聞いて、寄り添って背中を押したいと思った」と理由を明かした。

 悩みの多くは、モチベーションと進路に関するものが多かったという。「大会がなくなって、進学とのはざまで揺れる選手も数多くいることが分かった」。全国中学大会、インターハイなどの中止。受験勉強にシフトするべきなのか-。「自分たちがコントロールできないことに悩むより、後悔しない選択をするために悩むべき。若いからこそ、ワクワクする方へ進んでほしい」と神野流のアドバイスを送った。