プロボクシングの統括団体である日本ボクシングコミッション(JBC)および全国のジム会長らで組織する日本プロボクシング協会(JPBA)は22日、テレビ会議アプリ「Zoom」を使ったオンラインでの新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、7月からの興行再開に向け、試合に出場する選手に、ウイルス感染歴を調べる抗体検査を義務づけることなどを決めた。抗体検査は選手のほか、セコンドなどのスタッフや試合役員ら関係者も対象。試合3週間前と前日の2度受けることを義務づける方針で、出場可否の判断に活用する。

 JBCの安河内剛本部事務局長は「PCR検査や抗原検査の実施は現状では厳しい。感染リスクはゼロにはできないが、限りなくゼロにつなげる努力をするなら、それが抗体検査なのかなと思う。今、民間でできるのは抗体検査であるなら、我々ができる最大限のことをやります」と話した。

 連絡協議会では興行再開のガイドラインを策定し、この日も精査を進めたが、興行に観客を動員することに慎重な意見も出たため、原則、無観客で行う方針を固めた。川崎新田ジム会長で、自身もプロモーターを務める新田渉世JPBA事務局長は「プロモーター、マネジャー側の人間としては、何とか早い再開を望むが、選手らの安全確保と社会的にも認められなければ興行を開催することはできない。しっかりとしたガイドラインを作ってもらい、我々の共通認識としたい」と話した。7月は5日と12日の愛知・刈谷市での興行が予定されているが、いずれも会場が開催保留としており、現状では無観客で行うことを目指す大橋ジム主催の16日興行(東京・後楽園ホール)が再開初戦となりそうだ。19日には沖縄での興行が観客を入れての開催を目指しているが、22日の三迫ジム主催興行(後楽園ホール)は無観客での開催に方向転換する予定。

 また、この日の協議会では、ジムの通常営業に向けた統一ガイドラインを策定することも決めた。「ボクシング業界として、運営のガイドラインを作り、営業再開しやすい環境を作ろう」(安河内事務局長)というもの。行政に安全性を訴えるため、専門家の意見も取り入れながら、ジムへの入退室の管理や練習時間を制限したり、時間帯をずらすなどの措置が考えられている。