20日で世界王座初奪取から3年となったプロボクシングWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(28)=BMB=が19日までに電話取材に応じ、近況を明かした。

 寺地は2017年5月20日にガニガン・ロペス(メキシコ)を判定で下し、世界のベルトを手にした。ここまで7度の防衛を果たし、「3年と言われてみると、ここまで早かった。V7までは順調」と振り返った。昨年は7月と12月の防衛戦をともにKO勝利。世界戦のKO勝ちは8戦中5試合で「力まずにパンチを打てている時の方が倒せることも分かった」と長期政権でKOの極意も体得した。

 新型コロナウイルスの影響のため、国内興行は6月末まで休止中で、V8戦も未定。現在は地元の京都を離れ、都内で一人暮らし。練習拠点の三迫ジムで調整を続ける(同ジムは休業中で一部プロのみ使用可)。寺地は「年内はできれば2試合、最低1試合はしたい。(対人練習の)スパーリングやマスボクシングができないが、今できる練習を楽しみながらやっている」とマイペースで過ごす。

 練習以外では、“おうち時間”を楽しむ。「自炊することが増えた。野菜いため、ナスのピリ辛漬け、ほうれん草のおひたし…。ネットで調べて何でも作る。オフの日に5~6種類、作り置きすることも。自宅に低温調理器があるのでローストビーフもうまく作れる」と得意げに話した。

 同じライトフライ級の他団体王者はWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)のほか、昨秋に統一戦で対戦する予定だったIBF王者アルバラード(ニカラグア)ら強豪ぞろい。「特に誰と戦いたいというのはないが、試合がしたい。今はストレスをため込むことなく日々を過ごしている」。3年前に「負けない王者になる」と誓った寺地が、コロナ収束後も無敗ロードをひた走る。(田村 龍一)

 ◆ガニガン・ロペス―拳四朗戦VTR (17年5月20日・有明コロシアム) 当時25歳でリングネーム「拳四朗」だった寺地は世界初挑戦。35歳サウスポーの王者ロペスの出入りに右カウンターを合わせ、4回と8回の公開採点でリードした。終盤は被弾もボディー攻撃などで打ち返し、判定2―0(115―113×2、114―114×1)で王座初奪取。1年後の再戦(18年5月25日)では、2回に右ボディーで前王者をKOし、成長ぶりを示した。

 ◆寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年1月6日、京都・城陽市生まれ。28歳。奈良朱雀高を経て関大4年時に国体ライトフライ級優勝。アマ58勝16敗。14年にプロデビュー。17年5月、WBC世界ライトフライ級王座奪取。プロ17戦全勝(10KO)。名前の由来は漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウ。身長165センチ、右ボクサー。父は元東洋太平洋ライトヘビー級王者でBMBジム会長の寺地永(ひさし)氏。