2015年5月18日、休養していたフィギュアスケート女子の浅田真央(24)が都内で会見し、現役続行を表明した。集大成と位置づけて挑んだ14年ソチ五輪で6位になった後、進退を問われ「ハーフハーフ(半々)」と答え、その後、心身の疲労を理由に休養を宣言してから1年。200人超の報道陣を前に素直な思いを口にした。

 「自然と試合が恋しくなり、試合で良い演技ができた時の達成感をまた感じたいなと思い始めました。今は試合に出場できる状態まで持っていくために、毎日練習しています」

 「ハーフハーフ」だった気持ちは揺れ動いた。通っていた中京大の体育実技で柔道に挑戦し投げられたり、ダンススクールや料理教室に通い「時の流れに身を任せて」生活する中で答えが出た。

 「私にはスケートが欠かせないんだな。やっぱり試合に出たい。50%-50%や、90%-10%になったりもあった。『できるんじゃないかな』『できないんじゃないかな』を繰り返してきました。でも、今は自分が持っている目標に向かってやっています。強い気持ちがなきゃ達成できない。自分が決めたこと。責任を持ってやっていきたい」

 宣言から5か月後、10月3日のジャパン・オープンで代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。553日ぶりの実戦復帰に「ただいまです」とはにかんだ。11月、グランプリ・シリーズ復帰戦の中国杯で優勝。休養は「すごく大切なパワーチャージの時間」だった。

 ◆浅田 真央(あさだ・まお)1990年9月25日、名古屋市出身。中京大中京高-中京大。トリプルアクセルを武器に2005年、15歳でGPファイナルに初優勝し、世界トップレベルに躍り出た。2006年トリノ五輪は年齢制限で出場できず世論を巻き込んだ話題になった。10年バンクーバー五輪銀メダル。14年ソチ五輪6位。世界選手権は優勝3回(08、10、14年)。GPファイナルは優勝4回(05、08、12、13年)。17年4月に引退を表明。姉は元フィギュアスケート選手でキャスター・タレントの浅田舞。163センチ、50キロ。