10月に開催を予定している第75回国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)と第20回全国障害者スポーツ大会(燃ゆる感動かごしま大会)の開催について15日、県担当者が複雑な胸の内を明かした。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、6月中には日本スポーツ協会と日本障がい者スポーツ協会、スポーツ庁、鹿児島県の4者で開催の可否を決定する。県は10年前から準備を始め、昨年までに150億を費やして施設整備などを行ってきた。本年度も80億の予算を確保している。

ボランティアも募集人数5200人に対して7000人を超える応募があり、すでに研修会も始めているという。

全国障害者スポーツ大会については、昨年は台風で中止となり、今年も中止になれば2年連続の悲運となる。ただ、競技者から開催への要望がある一方で、新型コロナウイルスに感染すると、内臓疾患などから重症化しやすいという懸念の声も上がっている。

県は、48年ぶりの開催に向けて、現時点では準備を進めていく方針を崩していない。担当者は「(延期は)通常ない。10年間かけて準備してきて、開催については強い思いがある」と語ったが、その内実には複雑な思いも去来する。

4年に1度の五輪は延期が決定した。だが、毎年開催されているイベントには延期が困難だ。開催地は今、難しい判断が迫られている。【南谷竜則】