全日本柔道連盟は15日、常務理事会を開催し、東京五輪の1年延期に伴い処遇が未定となっていた13階級の代表内定選手をそのまま来夏の五輪代表として維持する方針を固めた。オンラインで取材に応じた中里壮也専務理事は「選考し直すにも手段がない。今の選手を強化することが最も近道。全会一致で決まった」と説明した。また、唯一代表が決まっていない男子66キロ級については今後、改めて選考会を開催する。

 柔道の五輪代表は14階級のうち13階級において、2月の欧州大会が終わった時点で代表選手を決めていた。しかし、翌3月に国際的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、東京五輪の21年夏への延期が決定。来夏までの勢力図の変化もにらみつつ、選考を見直すべきではないかという意見も出ていた。

 ただ、新型コロナウイルスの影響で、今後の国際柔道連盟(IJF)主催の国際大会は現時点で白紙状態。再選考するにしても選考材料がないことがネックとなっており、中里専務理事は「現在もIJFから試合日程の連絡がきていないし、国内での大会もない。選考のしようにも手段がないので、そのまま維持しようというのが一番」と、内定選手の維持に至った理由を説明した。

 また、丸山城志郎(ミキハウス)、阿部一二三(パーク24)の世界王者2人による代表争いが続いている男子66キロ級に関しては、延期となっている全日本選抜体重別選手権や、ワンマッチ選考会を含めて、引き続き選考方式を検討するという。中里専務理事は「選手は今練習できていない状況。コンディションを整えるには最低でも3カ月くらいは準備期間がないと、(適切な)選考試合にならないだろう」と話した。