Jリーグは5月14日、すべての公式戦再開に向けて、新型コロナウイルスによる感染症対応ガイドライン案を策定し、公式ホームページで公開した。

 これは、新型コロナウイルス感染拡大を防ぎながら、公式戦再開時の試合運営を円滑に行うために定めたもの。選手やスタッフのみならず、Jリーグに関わるすべての人が遵守する基準となっている。今後、専門家の意見を踏まえ、各利害関係者との事前協議を経て、Jリーグ理事会および実行委員会の承認によって制定される見通しだ。

 その内容は、新型コロナウイルスの説明にはじまり、3密を避ける、手洗いと咳エチケット、規則正しい生活とバランスの取れた食事などの一般的な予防方法や、ソーシャルディスタンスなどの「新しい生活様式」といった啓蒙的な部分だけでなく、より具体的な内容も盛り込まれている。

 毎日の健康チェックでは、個人に対して決まった時間での検温の徹底。クラブの担当者には、関係者のデータを毎日モニタリングすることなどを呼びかけ。行動記録では、「ドイツ・ブンデスリーガのプロトコルは、選手と同居人について、家庭外の人ともったすべての接触について書面で残すことを求めています」と記している。実際に感染の疑いがあった場合にとらなければならない行動を詳細に定め、クラブ関係者にも情報開示の際の基準も発表している。

 さらに現在検討中の部分も多くなるものの、トレーニングについては、練習場へのアクセスから、消毒、着替えやシャワー、飲水など細かい部分まで基準を示す見通しで、リーグが再開された場合の、都市間を移動しての試合、宿泊についてなどの項目も制定。無観客での試合開催になった場合から、通常開催の一歩手前の制限付き開催に至るまでその道筋が示されている。

 また5月14日には、北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、京都府、兵庫県の8都道府県を除く、全国39県の緊急事態宣言解除が発表された。

 Jリーグ再開に向け確実に前進しているのが分かると同時に、“通常”開催までは、まだまだ先が長いことが痛感させられる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部