大相撲の三段目力士、勝武士(しょうぶし)が13日、新型コロナウイルス感染のため亡くなった。28歳。関係者によると、力士の職業病とも言われる糖尿病を患っていたという。新型コロナウイルスは基礎疾患があると重症化につながりやすいと指摘されており、角界に警鐘を鳴らす事例と言えそうだ。

 山梨県出身の勝武士は2007年春場所で初土俵を踏み、最高位は東三段目11枚目。巡業などで相撲の禁じ手を面白おかしく演じる「初(しょ)っ切(き)り」で活躍し、相撲ファンにおなじみの存在だった。

 山梨・竜王中時代に柔道部顧問として指導した佐々木秀人さん(64)は「ショックだ」と悔しさをあらわにした。小さな体で角界をめざした勝武士に、佐々木さんは「人の2倍も3倍も努力しないと強くならない」と言い続けた。「悔いはあると思うが、最後は病気とも一生懸命闘った」と振り返った。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました」と追悼した。