サッカー日本代表の専属シェフで、福島県南相馬市小高区出身の西芳照さん(58)=広野町在住=が12日、市立総合病院の医療従事者に自慢のカレーライスをプレゼントした。

 用意したのは、オリジナルブレンドの香料を使ったビーフカレー330食。西さんが経営する広野町の店で、午前6時から2時間かけ、仕上げた。正午前から病院で、西さんら5人がご飯とカレーをよそって準備。看護師らが職場単位で次々と取りに来た。

 病院スタッフの中には、一時的に仮設住宅で寝泊まりしている人もいると聞き、「サッカー日本代表も食べるカレーで少しでも元気になり、難局を乗り切ってほしい」と申し出た。

 このカレーは、サッカー日本代表の試合が終わった後に必ずつくり、栄養バランスに優れ、何回もおかわりする選手もいるという。

 西さんは「感染症対策は1カ月で終わることはないだろう。住民のために頑張ってほしい」。看護師になって2年目の石井凜さん(22)はカレーを口にし、「濃厚で、頑張ろうという気になった」と喜んだ。(佐々木達也)