国際スケート連盟(ISU)は11日、2020-21年シーズンで適用するフィギュアの規定を発表し、4回転ジャンプのルッツとループの基礎点を11・00点に変更した。ルッツは11・50点から下がった一方、ループは10・50点から上がり、ともにフリップと同じ基礎点となった。世界トップレベルで争う羽生結弦(25)=ANA=とネーサン・チェン(21)=米国=はともにルッツ、ループ両4回転を習得している。今回の変更により、来季両者がどのような構成で試合に臨むのかが注目されそうだ。

 ISUが発表した新規定。大きな変化は4回転ルッツの基礎点減と、同ループの基礎点増だろう。わずか0・5点ずつだが、選手はそれを受け止めながら来季へ備えるはずだ。

 6種類のジャンプは、氷に接する部分(エッジ)で踏み切るジャンプと、トーを氷について踏み切るジャンプの2つに大別される。基礎点の下がったルッツはトーを使って体を跳ね上げるジャンプ。踏み切る前の左足で滑る際、外側のエッジを使うことが特徴だ。他より半回転多いアクセルを除き、難易度が最も高いとされているが、最近では4回転ルッツを組み込む選手が急増していた。

 一方のループはエッジを使うジャンプ。4回転ループを跳ぶ選手はルッツに比べて圧倒的に少なく、積極的にプログラムに組み込む羽生でさえ「エッジ系ジャンプは特に(氷との)相性がある」と難しさを語っていた。氷の硬さの違いなど、会場によって跳び方をわずかに変えなければならないのだという。チェンもフリーで世界最高点を更新した昨年12月のGPファイナルはトーループ、サルコー、フリップ、ルッツの4種5本の4回転で臨んでおり、ループは組み込んでいない。

 実情を考慮して基礎点の配分が変更されたとも考えられるが、いずれにせよ4回転ジャンプは体への負担が大きい。演技構成を再考する選手も出てきそうだが、果たして-。