J1浦和のMF柏木陽介(32)が12日、オンラインで取材に応じ、「38歳くらいまでやりたい」とあと6年間、現役でのプレーを目指すと明かした。当初「サッカー人生そんなに長くなくてもいいと思っていた。でも、浦和で少しでも長くスタメンで出てやりたい」と心境の変化があったことを語った。

 柏木は、今年3月に第1子の長男が誕生。「子どもが生まれたということで、自分がサッカーをやっている姿をできるだけ長く見せて、目に焼き付けてほしい。お父さんはこういう人だったんだと思ってもらえたら」と心境が変化した理由を話した。

 リーグは中断し、チーム活動も休止している。現在、柏木は妻で元TBSアナウンサーの佐藤渚さんの実家がある仙台で子どもと過ごしながら体幹、ランニングなどを行っている。「自分をサッカー選手として、人として見つめ直せる時間だったので有意義だった。赤ちゃんと過ごすことができて、サッカーができないしんどさは、あってもいろんな意味で充実した1カ月を過ごせた」と振り返った。

 負傷が重なり出場機会が減少した昨季を「しんどかった1年。チームに対して迷惑をかけた」と振り返る。その悔しさを晴らすように今年は気持ちを切り替えた。「100パーセントで練習に取り組むとサッカーの楽しさをより感じられて、年を重ねても若い選手と競争して、試合に出て活躍できたらどれだけ楽しいことだろう」と新たな思いが沸き上がったことも現役を長く続けたい理由になった。

 ベテランの域に入り、今季の開幕戦ではスタメンをつかんでいたところでの中断に「頑張って(スタメンに)戻ってのこういう状況。全て含めて自分を強くしてくれた」と前向きに捉えている。「サッカーに没頭して、後悔のないように引退したい」と覚悟を示した。