チャリティーマッチでの復帰がささやかれるボクシング元世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン氏(53)が11日(日本時間12日)、自身のインスタグラムに新たなトレーニング動画をアップした。強烈なパンチをミットにたたき込むと「アイム・バック(俺は戻ってきたぜ)」と宣言した。

 タイソン氏は10日前に最初のトレーニング動画を公開。左右左の3連打から左ボディーのダブルを繰り出すと、最後は右フックをねじ込んだ。最後の右に少々納得がいかなかったのか、フォームを確認するかのようなしぐさを見せたわずか5秒間の映像が世界中に衝撃を与えた。圧倒的なパワーとヘビー級離れしたスピードはまさにタイソンのボクシング。53歳とは思えない動きに、復帰が現実味を帯び、動画には11万件を超えるコメントが寄せられた。

 今回はさらにスケールを増した。25秒のムービーでは、トレーナーが繰り出すパンチに見立てたミットをウイービングで外すと、瞬時に距離を詰めて左ダブルなどコンビネーションをたたき込む。全部で11シーンのミット打ちを公開。ラストではNBAロサンゼルス・クリッパーズのTシャツを着たタイソン氏がカメラに向かって「アイム・バック」と言いながら右拳を突き出した。

 公開から6時間で400万回以上が再生され、6万件以上のコメントが書き込まれている。ESPNのボクシングアカウントなどはすぐに転載し、「“アイム・バック”-地球上で最も悪い男」と伝えた。

 05年6月のケビン・マクブライト(アイルランド)戦を最後に、15年ほど公式戦を行っていないタイソン氏。薬物中毒者やホームレスを支援することを目的にエキシビションマッチを計画しているとされる。対戦相手候補にはボクサーだけでなく、ラグビー・オールブラックスでW杯優勝メンバーでもあるソニー・ビル・ウィリアムスなどさまざまな名前が挙がっている。また、素手で戦う「ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」など異種格闘技団体からもオファーが殺到している。