かつてサムライブルーを指揮した智将アルベルト・ザッケローニが、日本人の“弱点”を指摘した。

 ミランやインテル、ユベントスなど、カルチョの名立たるクラブを率いた経験を持つザッケローニは、日本代表監督となったのは2010年の8月だ。

 就任会見の席で、「日本はここ15年ぐらいでものすごく成長したが、まだ伸びしろは十分にある」と語ったイタリア人指揮官は、すぐにチームをまとめあげ、11年のアジアカップ制覇を成し遂げた。

 だが、5大会連続となった14年のブラジル・ワールドカップでは、決勝トーナメント進出を期待されながら、まさかの未勝利(1分け2敗)でグループリーグ敗退。ザック・ジャパンは、有終の美を飾ることなく4年間の活動を打った。

 現在67歳となったザッケローニは、イタリア・メディア『Tutto Udinese』で、当時の日本について、「強かった。彼らは過小評価されていた」と前置きしたうえで、持論を展開した。

「ただ、日本には2つの要素が不足していた。フィジカル面とずる賢さだ。その点において抜け目のなさが欠けており、選手たちも直そうとはしなかったんだ」

 さらに、抜け目のなさが足りないことを象徴する出来事として、2013年のコンフェデレーションズカップのイタリア戦(3-4)の失点シーンを振り返った。

「例えば、当時(2013年)のコンフェデレーションズカップのイタリア戦で失点したのは、選手たちがタッチラインへ水を飲みに行っていたからだ。日本人は、相手がその状況でも待っているが、他のチームは、そんなアドバンテージを得たら利用するのが普通だ。だから使われたんだ」

 勝利至上主義とも言われた80年代や90年代のカルチョを知る指揮官ならではの視点で、日本代表に切り込んだザッケローニ。正々堂々と戦うのはもちろん悪いことではないが、勝利への執着心という点では、いささか歯がゆい部分があったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部