ヘタフェのアンヘル・トーレス会長が7日、今季加入しているシーズンチケット会員について、来季の年会費を全て無料にすることをスペインのラジオ局ラジオ・マルカのインタビューで宣言した。

新型コロナウイルスの影響で中断されているリーグ戦が再開した場合、無観客開催になるため、ファンはスタジアムで生観戦することができない。このことを受け、この日68歳の誕生日を迎えたアンヘル・トーレス会長は「来季、ヘタフェのシーズンチケット会員は皆、無料でスタジアムに行くことができる。我々はお金を受け取るつもりはなく、彼らは無料でコリセウム(ホームスタジアム)に入ることができるだろう。リーグ戦1万3500席が無料となる。彼らは1ペセタ(スペインのユーロ前の通貨)も支払う必要などない。私がポケットマネーで支払うよ」とおとこ気を見せた。

ヘタフェは近年、リーグ戦で好成績を収め、昨季は5位でフィニッシュし、欧州リーグの出場権を獲得。今季もリーグ戦が中断するまで4位のレアル・ソシエダと勝ち点46で並び5位につけ、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場まであと1歩のところまで迫っており、欧州リーグも16強に進出している。

全てのクラブが新型コロナウイルスの影響を財政面で大きく受ける中、ヘタフェは経営面が安定しており、選手の給与カットとクラブ職員のERTE(一時解雇調整。スペイン政府の援助を受け、職員の給与を一部補償)の両方を行っていないスペイン1部リーグで唯一のクラブとなっている。(高橋智行通信員)