個人タイトル獲得選手を最も多く輩出しているクラブはどこか。1992年から2019年までの間で、J1リーグのMVP、得点王、ベストヤングプレーヤー賞(新人王含む)、ルヴァンカップ(ナビスコカップ含む)のMVP、ニューヒーロー賞の5タイトルにおける歴代の受賞者をカウントし、ランキングを作成した。

 1位に輝いたのは、国内最多の“20冠”を誇る鹿島だ。5タイトルすべてに受賞者が名を連ね、その数は合計17人。なかでもベストヤングプレーヤー賞の4人(97年柳沢敦、12年柴崎岳、14年カイオ、18年安部裕葵)、ルヴァンカップMVPの6人(97年ジョルジーニョ、2000年中田浩二、02年・15年小笠原満男、11年大迫勇也、12年柴崎岳)は、いずれも各部門内で最多の数字をマーク。MVPも3人(96年ジョルジーニョ、08年マルキーニョス、09年小笠原満男)の受賞者がいる一方、得点王は08年のマルキーニョスただひとりと寂しい数字となっている。

 2位タイはともに14人の磐田と浦和。磐田は、黄金期の90年代後半から2000年代前半にMVP4人(97年ドゥンガ、98年中山雅史、01年藤田俊哉、02年高原直泰)、得点王3人(98年・2000年中山雅史、02年高原直泰)を輩出。浦和は、鹿島や磐田と同様、5タイトルすべてで受賞者を出し、ニューヒーロー賞は02年からの連続受賞を含む最多タイの4人(02年坪井慶介、03年田中達也、04年長谷部誠、11年原口元気)を数える。

 磐田、浦和にあとひとり及ばず、13人の横浜とG大阪が4位タイに。横浜では中村俊輔が2000年に続き、13年に史上初の二度目のMVPを受賞、G大阪は3人の得点王がいずれも助っ人(97年エムボマ、05年アラウージョ、06年マグノ・アウベス)であることが特筆すべきトピックだ。

 総合ランキングTOP5と5タイトルの歴代受賞者リストは以下のとおり。

1位 鹿島アントラーズ(計17人)
★MVP
1996年 ジョルジーニョ
2008年 マルキーニョス
2009年 小笠原満男
★得点王
2008年 マルキーニョス/21得点
★ベストヤングプレーヤー賞
1997年 柳沢 敦
2012年 柴崎 岳
2014年 カイオ
2018年 安部裕葵
★ルヴァンカップMVP
1997年 ジョルジーニョ
2000年 中田浩二
2002年 小笠原満男
2011年 大迫勇也
2012年 柴崎 岳
2015年 小笠原満男
★ニューヒーロー賞
2000年 鈴木隆行
2001年 曽ケ端準
2015年 赤﨑秀平

2位タイ ジュビロ磐田(計14人)
★MVP
1997年 ドゥンガ
1998年 中山雅史
2001年 藤田俊哉
2002年 高原直泰
★得点王
1998年 中山雅史/36得点
2000年 中山雅史/20得点
2002年 高原直泰/26得点
2009年 前田遼一/20得点
2010年 前田遼一/17得点
★ベストヤングプレーヤー賞
2005年 カレン・ロバート
★ルヴァンカップMVP
1998年 川口信男
2010年 前田遼一
★ニューヒーロー賞
1996年 名波 浩
1998年 高原直泰

2位タイ 浦和レッズ(計14人)
★MVP
2003年 エメルソン
2006年 田中マルクス闘莉王
2007年 ポンテ
★得点王
1995年 福田正博/32得点
2004年 エメルソン/27得点
2006年 ワシントン/26得点
★ベストヤングプレーヤー賞
1998年 小野伸二
2002年 坪井慶介
★ルヴァンカップMVP
2003年 田中達也
2016年 李 忠成
★ニューヒーロー賞
2002年 坪井慶介
2003年 田中達也
2004年 長谷部誠
2011年 原口元気

4位タイ 横浜F・マリノス(計13人)
★MVP
2000年 中村俊輔
2004年 中澤佑二
2013年 中村俊輔
2019年 仲川輝人
★得点王
1993年 ディアス/28得点
2019年 仲川輝人/15得点
マルコス・ジュニオール/15得点
★ベストヤングプレーヤー賞
1995年 川口能活
2003年 那須大亮
2009年 渡邉千真
★ルヴァンカップMVP
2001年 榎本達也
★ニューヒーロー賞
2013年 齋藤 学
2018年 遠藤渓太

4位タイ ガンバ大阪(計13人)
★MVP
2005年 アラウージョ
2014年 遠藤保仁
★得点王
1997年 エムボマ/25得点
2005年 アラウージョ/33得点
2006年 マグノ・アウベス/26得点
★ベストヤングプレーヤー賞
2010年 宇佐美貴史
2016年 井手口陽介
★ルヴァンカップMVP
2007年 安田理大
2014年 パトリック
★ニューヒーロー賞
2007年 安田理大
2014年 宇佐美貴史
2016年 井手口陽介
2019年 中村敬斗

■歴代MVP■
1993年 三浦知良(V川崎)
1994年 ペレイラ(V川崎)
1995年 ストイコビッチ(名古屋)
1996年 ジョルジーニョ(鹿島)
1997年 ドゥンガ(磐田)
1998年 中山雅史(磐田)
1999年 アレックス(清水)
2000年 中村俊輔(横浜)
2001年 藤田俊哉(磐田)
2002年 高原直泰(磐田)
2003年 エメルソン(浦和)
2004年 中澤佑二(横浜)
2005年 アラウージョ(G大阪)
2006年 田中マルクス闘莉王(浦和)
2007年 ポンテ(浦和)
2008年 マルキーニョス(鹿島)
2009年 小笠原満男(鹿島)
2010年 楢﨑正剛(名古屋)
2011年 レアンドロ・ドミンゲス(柏)
2012年 佐藤寿人(広島)
2013年 中村俊輔(横浜)
2014年 遠藤保仁(G大阪)
2015年 青山敏弘(広島)
2016年 中村憲剛(川崎)
2017年 小林 悠(川崎)
2018年 家長昭博(川崎)
2019年 仲川輝人(横浜)

■歴代得点王(J1)■
1993年 ディアス/28得点(横浜M)
1994年 オッツェ/30得点(市原)
1995年 福田正博/32得点(浦和)
1996年 三浦知良/23得点(V川崎)
1997年 エムボマ/25得点(G大阪)
1998年 中山雅史/36得点(磐田)
1999年 ファン・ソノン/24得点(C大阪)
2000年 中山雅史/20得点(磐田)
2001年 ウィル/24得点(札幌)
2002年 高原直泰/26得点(磐田)
2003年 ウェズレ/22得点(名古屋)
2004年 エメルソン/27得点(浦和)
2005年 アラウージョ/33得点(G大阪)
2006年 マグノ・アウベス/26得点(G大阪)
     ワシントン/26得点(浦和)
2007年 ジュニーニョ/22得点(川崎)
2008年 マルキーニョス/21得点(鹿島)
2009年 前田遼一/20得点(磐田)
2010年 ケネディ/17得点(名古屋)
前田遼一/17得点(磐田)
2011年 ケネディ/19得点(名古屋)
2012年 佐藤寿人/22得点(広島)
2013年 大久保嘉人/26得点(川崎)
2014年 大久保嘉人/18得点(川崎)
2015年 大久保嘉人/23得点(川崎)
2016年 ピーター・ウタカ/19得点(広島)
レアンドロ/19得点(神戸)
2017年 小林 悠/23得点(川崎)
2018年 ジョー/24得点(名古屋)
2019年 仲川輝人/15得点(横浜)
マルコス・ジュニオール/15得点(横浜)

■歴代ベストヤングプレーヤー賞(新人王含む)■
1993年 澤登正朗(清水)
1994年 田坂和昭(平塚)
1995年 川口能活(横浜M)
1996年 斉藤俊秀(清水)
1997年 柳沢 敦(鹿島)
1998年 小野伸二(浦和)
1999年 中澤佑二(V川崎)
2000年 森﨑和幸(広島)
2001年 山瀬功治(札幌)
2002年 坪井慶介(浦和)
2003年 那須大亮(横浜)
2004年 森本貴幸(東京V)
2005年 カレン・ロバート(磐田)
2006年 藤本淳吾(清水)
2007年 菅野孝憲(横浜FC)
2008年 小川佳純(名古屋)
2009年 渡邉千真(横浜)
2010年 宇佐美貴史(G大阪)
2011年 酒井宏樹(柏)
2012年 柴崎 岳(鹿島)
2013年 南野拓実(C大阪)
2014年 カイオ(鹿島)
2015年 浅野拓磨(広島)
2016年 井手口陽介(G大阪)
2017年 中山雄太(柏)
2018年 安部裕葵(鹿島)
2019年 田中 碧(川崎)

■歴代ルヴァンカップMVP(ナビスコカップ含む)■
1992年 三浦知良(V川崎)
1993年 ビスマルク(V川崎)
1994年 ビスマルク(V川崎)
1996年 サントス(清水)
1997年 ジョルジーニョ(鹿島)
1998年 川口信男(磐田)
1999年 渡辺 毅(柏)
2000年 中田浩二(鹿島)
2001年 榎本達也(横浜)
2002年 小笠原満男(鹿島)
2003年 田中達也(浦和)
2004年 土肥洋一(FC東京)
2005年 立石智紀(千葉)
2006年 水野晃樹(千葉)
2007年 安田理大(G大阪)
2008年 高松大樹(大分)
2009年 米本拓司(FC東京)
2010年 前田遼一(磐田)
2011年 大迫勇也(鹿島)
2012年 柴崎 岳(鹿島)
2013年 工藤壮人(柏)
2014年 パトリック(G大阪)
2015年 小笠原満男(鹿島)
2016年 李 忠成(浦和)
2017年 杉本健勇(C大阪)
2018年 杉岡大暉(湘南)
2019年 新井章太(川崎)

■歴代ニューヒーロー賞■
1996年 名波 浩(磐田)
斉藤俊秀(清水)
1997年 三浦淳宏(横浜F)
1998年 高原直泰(磐田)
1999年 佐藤由紀彦(FC東京)
2000年 鈴木隆行(鹿島)
2001年 曽ケ端準(鹿島)
2002年 坪井慶介(浦和)
2003年 田中達也(浦和)
2004年 長谷部誠(浦和)
2005年 阿部勇樹(千葉)
2006年 谷口博之(川崎)
2007年 安田理大(G大阪)
2008年 金崎夢生(大分)
2009年 米本拓司(FC東京)
2010年 髙萩洋次郎(広島)
2011年 原口元気(浦和)
2012年 石毛秀樹(清水)
2013年 齋藤 学(横浜)
2014年 宇佐美貴史(G大阪)
2015年 赤﨑秀平(鹿島)
2016年 井手口陽介(G大阪)
2017年 西村拓真(仙台)
2018年 遠藤渓太(横浜)
2019年 中村敬斗(G大阪)

構成●サッカーダイジェスト編集部

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