関西のJクラブ4チームが参加する「Jリーグ eSports ONLINE」が2日、開幕し、第1節はG大阪MF福田湧矢(21)とC大阪FW柿谷曜一朗(30)、神戸FW藤本憲明(30)と京都MF上月壮一郎(19)がサッカーゲーム「eFootball ウイニングイレブン 2020」で対戦した。この日にJリーグ1部で行われる予定だった大阪ダービーがeスポーツの世界で実現。柿谷は「こういう形でできたのはすごくいいこと」と語った。大会は計3日間総当たりで行われ、第2節は9日に予定されている。

 注目の大阪ダービーは笑いに包まれた展開となった。ウイイレ歴「5年くらい」というG大阪・福田が操るFW宇佐美が5得点の大暴れ。「何回かやったことあるけど、1試合通してやったのは初めて」というC大阪・柿谷は悪戦苦闘の連続だった。

 柿谷の操作するDF丸橋がクロスを上げようとした際に、とんでもないバックパスでチャンスをつぶすなど珍プレーを連発。配信解説を務めた元日本代表DF加地亮氏から体調不良を指摘されるなど笑いを誘った。通信環境の影響もあって試合は後半途中に無念の打ち切りとなり、0-5の大敗に終わった。

 本来ならパナソニックスタジアム吹田で大阪ダービーが行われる日だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でJリーグも開幕節を最後に公式戦の中断が続いている。そんな中、eスポーツの世界で実現した大阪ダービーだった。

 柿谷は「ダービーは大阪が一番盛り上がるし、毎年一番楽しみな試合なので、できなくて悲しいし寂しい気持ち。選手以上に楽しみにしてくれていたサポーターもたくさんいるので、こういう形でできたのはすごくいいこと」と振り返った。ただ、あまりの惨敗に「セレッソのサポーターにはかなり怒られるでしょうね」と笑わせた。

 つかの間の喜びを届けたが、全国に拡大する緊急事態宣言は1カ月程度延長される見込みで、収束の兆しは見えない。それでも柿谷は「大阪も感染者が多いけど、最初に(感染者を)ゼロにできれば大阪がすごく評価されると思う。Jリーガーができることはいっぱいあると思うんで、セレッソやガンバの選手が先頭に立ってやっていければ」と前を向いた。日常が戻る日まで、ピッチ外でもサポーターを笑顔にする。