青森・八戸出身の元球児が格闘技界に飛び込んだ。ハイブリッドレスリング八戸に所属する上野惇平(28)は、地元の造船会社に勤めながら総合格闘技団体パンクラスに参戦。主戦場は他団体含め最激戦区のバンタム級(56・7~61・2キロ)だ。ボクシングのようにランキング制で王者、1位、2位…と同級は12位まで上位認定も、現在ランク外にいる。競技歴は約4年と浅いが「気持ち9割」で勝ち続けランカー入りを狙う。

格闘技とは無縁だった。八戸工では野球部に所属し、主に外野手として主将を務めた。24歳のときに野球部の先輩に誘われジムに入会。「格闘家を目指すというのは全くなく趣味で体を週1、2回動かそうという感じだった」と振り返る。

しかし、気がつけば仕事後と休日の週6でジム通い。18年2月にはパンクラスのアマ大会で実戦デビュー。試合経験を積み重ね、同10月の大会で一本勝ちしてプロ認定された。そして同12月、1階級上のフェザー級(61・2~65・8キロ)でプロ初戦。敗れたが格闘家として1歩を踏み出した。

昨年2月には新人王を決める位置付けのネオブラッドトーナメントで準優勝。「本当に取りたかった。オファーがあればもう1回ネオブラ挑戦も考えたいし、パンクラスでとにかく勝ってランカーになりたい」。優勝すればランカーが確実視されていただけに悔しい結果となった。

試合前は通常体重70~71キロから過酷な減量もあり、今年2月の大会では18日間で10キロ落とした。「できれば試合をしたくないし直前まで怖い。でも病気みたいなものですかね」。恐怖心はあるが独特な表現で魅力を語る。「打撃と寝技のどっちでも勝負したい」。立って良し、寝て良しの万能型へ八戸から最強を追求する。【山田愛斗】

◆上野惇平(うえの・じゅんぺい)1992年(平4)2月6日生まれ、青森県八戸市出身。中1から野球を始め投手、外野手を経験。八戸工では小技、走力、守備を武器に6、7番が定位置。18年12月にパンクラスでプロデビュー。プロ戦績2勝3敗。憧れは桜井“マッハ”速人。173センチ。